中国の習近平主席が2013年にビットコインを中国で規制開始をして初めてブロックチェーンについて公式に言及。中国はブロックチェーン技術で世界のリードになるべきだとしている。
中国共産党中央委員会はブロックチェーンを重要視
今月24日、第18回目となる中国共産党中央委員会の幹部会で習近平氏は、ブロックチェーン技術の導入は産業や技術変革において大きな影響を与えると強調。
「コアテクノロジーの独立したイノベーションの重要な突破口としてブロックチェーン技術を採用し、それらのキーとなるコアテクノロジーを中心に投資することでブロックチェーン技術の開発と産業革命の加速する必要がある」
と述べている。
浙江大学のChen Chun教授はブロックチェーン技術の問題、意見や提案を行い、中国共産党中央委員会の幹部会は注意深く発表を聞いていたという。
産業革命や経済成長に必須
習近平氏はこの会において、ブロックチェーン技術はデジタルファイナンスやIoT(Internet of Things)、知的生産、サプライチェーンの管理、デジタル資産の取引などを成長させていると指摘。
「近年諸外国はブロックチェーン技術の開発を加速させており、産業革命や経済成長に欠かせない」
としている。また習近平氏はブロックチェーン産業において世界のリーダーポジションとなることを目指すとし、ブロックチェーン技術の重要性を強調した。
今後ブロックチェーンの規格化のためのリサーチや、諸外国に対しての発言権と支配権の強化が必要不可欠であるとし、産業開発や市場優位性の発揮のスピードアップが必須である
中国取引所やビットコインへの影響は?
習近平氏によると、ブロックチェーンのセキュリティリスクや開発トレンドを密に観察し、ブロックチェーンのメカニズムを実装するためのセーフガードシステムを模索。ブロックチェーンネットワークの管理や開発のための法的整備の必要性を指摘した。
中国は中央銀行であるPBoCにより2017年に仮想通貨の取引やICOが禁止されている。今回習近平氏が指摘した重要性や法整備がビットコインやイーサリアムなどに直接関係するかは現時点では不明である。
だが、この報道後81万円を推移していたビットコインは約2.5万円の高騰となる83.5万円を記録。中国のブロックチェーンへの見解をポジティブと捉えているようだ。
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