
ビットコイン(BTC)に投資をすべき理由をあえて5つ挙げるとしたならば、どのようになるでしょうか。暗号通貨を最近知った人にとっては、ビットコインを購入するべき理由・投資をするべき理由を明確に回答することは難しいかもしれません。ここで改めて5つに絞り、ビットコインに投資すべき理由を考えていきます。
ゴールドとの比較
ビットコインはゴールドとよく比較されます。ビットコインはゴールドほどの歴史はありませんが、総供給量に限りがある点や偽装できない、分割できるなどの要素は似ています。
それでありながら、クロスボーダーでの価値移転性が高いなどの機能はゴールドを上回る部分もあります。しかしながら、ビットコインはゴールドの価値の40分の1に近いです。これはビットコインが市場で過小評価されている、つまり投資のチャンスであると言えます。
市場の成熟
ビットワイズ(Bitwise)はビットコインのETFを 米国証券取引委員会(SEC)に申請している金融機関の一つです。このBitwiseが、SEC向けにビットコインETFを認可すべき理由を説明するためプレゼンテーションが9月17日に行われました。
Bitwiseのプレゼンテーションの主な主張は、「市場は効率的になってきている。」というものです。同プレゼンテーションのスライドは公開されています。これは市場が成熟してきていることを示し、これによって今までにない投資家層が参入することが期待されます。
これからも参入し続ける機関投資家
最近、ニューヨーク証券取引所の親会社であるICEの新会社バックト(Bakkt)がビットコイン先物取引所をローンチしました。しかしながら、ローンチ時点のBakktの取引高は限定的です。しかし、「Bakktは失敗した」「機関投資家の参入は結局なかった」といった視点には同意できません。
機関投資家の参入は随分前から始まっているし、これからも参入し続けるでしょう。あるイベントが起きてヨーイドンで機関投資家は参入するものでもなく、徐々にずっと参入し続けるでしょう。そのための環境整備がBakktであり、他にもさまざまな環境整備が進んでいます。
過去のパフォーマンス
過去の価格パフォーマンスという視点も重要です。ゼロからスタートしたビットコインがわずか10年で数兆円もの市場価値を持っていることからもそれは言うまでもありません。
そして、ビットコインは直近5年においてもパフォーマンスが非常に高く、ドットコムバブルにおけるAmazon株以上のパフォーマンスです。過去10年のパフォーマンスがよければ、次の1年のパフォーマンスが良い可能性が高い、というのは安易に見えて重要な視点になるのではないでしょうか?
$AMZN 1997 – 2001 vs. $BTC 2015 – 2019
Opening Price:$AMZN – $1.44$BTC – $240.29
Peak Price:$AMZN – $113 (7,761%)$BTC – $20,089 (8,260%)
Bubbles are an inevitable part of speculative, high growth assets. Your goal is to figure out which ones can come back. pic.twitter.com/pmWIt2CLMq
— Ceteris Paribus (@ceterispar1bus) May 23, 2019
進展する技術開発
ビットコインはゴールドに近しい資産で、法定通貨より優れたアセットであるだけではなく、ソフトウェアです。それ自体の開発や、周辺開発によって、その利便性はさらに高まります。
サイドチェーンのリキッド・ネットワーク(Liquid Network)やライトニングネットワーク(Lightning Network)、イーサリアム(Ethereum)上で使えるビットコインのWBTC、COSMOSとのブリッジなど、さまざまな要素でビットコインの利便性は向上され続けるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。筆者個人の立場では、ビットコインは世界で最も過小評価されているアセットだと2013年から信じ続けています。これは、例え価格が1BTC=1000万円くらいになっても変わりません。
少なくとも筆者の主張では、ビットコインはそれほどの可能性があるアセットであるということであり、この主張が少しでも多くの読者に届けば嬉しく思います。
参考
・GOLD, SILVER or BITCOIN-CRYPTO CURRENCIES: Where Will The Big Money Be Made?
・Bitwise Asset Management Presentation to the U.S. Securities and Exchange Commission
【こんな記事も読まれています】
・仮想通貨を大量保有するクジラは個人それとも企業のこと?
・ビットコイン(BTC)価格大幅下落で注目される「仮想通貨の恐怖と欲望指数」
・ビットコイン(BTC)は逃避先?金融市場との相関性弱まる
d10n Labのリサーチコミュニティでは、ブロックチェーン業界の動向解説から、更に深いビジネス分析、技術解説、その他多くの考察やレポート配信を月に20本以上の頻度で行なっています。コミュニティでは議論も行えるようにしており、ブロックチェーン領域に積極的な大企業・スタートアップ、個人の多くに利用頂いています。
▼d10n lab 未来を思考するための離合集散的コミュニティ
https://d10nlab.com