
発行済みビットコインの量が1,800万BTCに到達しました。ビットコインの最終的な発行量は2,100万BTCで、残り300万BTCとなり約85%がマイニングされたことを意味します。ビットコインの発行量は約4年に一度半減期を迎えて、マイナーが得れるビットコインは徐々に減少していきます。ビットコインの性質は供給量が限定されているデフレーションコモディティです。
2020年に半減期を迎えるビットコイン(BTC)はどうなるのか?
ビットコインは次回の半減期を約200日後の2020年5月に控えています。現在、ビットコインのブロック報酬は12.5BTCですが、これが6.25BTCに変更されます。
マイニングハードウェア企業ビットメイン(Bitmain)創業者のジーハン・ウー(Jihan Wu)氏は、次回のビットコインの半減期がすぐに強気相場に結びつくものではないと発言していますが、すぐではなくとも中期的にビットコインの価格を考えるにはとても重要なイベントとなることは間違いありません。
現在、一日あたり1,800BTCがマイニングによって新規生成されていますが、半減期が訪れると900BTCに減少します。新規生成されるBTCは基本的にその多くは売却されます。マイニング企業は採掘したBTCを売却することでハードウェア費用・人件費・電気代を支払い、残った費用で企業として利益をあげるからです。
つまり採掘されたビットコインが全てではなくとも近しい量の1,800BTCが毎日新たに売却されています。1BTC=100万円と計算して、日本円にして18億円程度のビットコインが新規生成され、マイナーの売り圧力になっています。これが半減期によって900BTCになり、今の時価では9億円程度の売り圧力に変わります。
逆に言えば、これからBTCを欲しい人にとってはその供給が減ることを意味します。ビットコインの総供給量はわずか2,100万BTCであり、当然ながら人口あたり1人1BTCは保有することは出来ない量です。過去には半減期から少し間を開けてビットコインの価格が大きく上がることが多くありました。
The blue vertical lines are the halving dates for #Bitcoin. pic.twitter.com/JLlfyKsPrB
— Alex Melen (@amelen) October 17, 2019
半減期でビットコイン(BTC)の価格の上下を考えることは懸命ではない
なお半減期が差し迫り、その時期にビットコインが上がるか下がるかを予測する著名人と、それを取り扱うメディアはこれから多く増えるでしょう。4年に一度の半減期というイベントであるので、当然といえば当然の現象であると言えます。
しかし実際には、半減期に価格が上がるか下がるかは根拠を持ってその予測を唱えることはほとんど不可能です。
つまりそれらの予測はほとんどが無意味な予測かポジショントークのどちらかであり、それらに一喜一憂をすることはあまり懸命とは言えません。確実な事実はビットコインはすでに85%が採掘済みであり、日当たりの採掘量はさらに減少をするということだけです。
これを踏まえて長期投資の姿勢を持つことが多くの人にとっては、投資パフォーマンスを最大化させることになるのではないかと考えられます。
参考
・18 Million BTC Have Been Mined;3 Million BTC Left
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