コンセンシス(ConsenSys)がリリースをした金融企業向けツールCodefiとは?

ConsenSys Codefiがリリース

コンセンシス・コーディファイ(ConsenSys Codefi)は、貿易や金融機関、投資機関、不動産などさまざまな業界企業が利用できる、モジュール化されたデジタルファイナンスのオペレーティングシステムです。

ブロックチェーンを活用できる業界は、数多く存在しますが、その中でも中でも目立つのは金融領域です。Codefiは企業が金融領域でブロックチェーンを活用することをサポートするシステムです。

Codefiでは、ブロックチェーンネイティブであり、品質が担保され、セキュア、そしてワークフローはプログラム可能になっています。ガバナンスとコンプライアンスもAPIからコントロールが可能です。

なぜConsenSys Codefiを使うのか?

ConsenSysは、世界で最も規模の大きいブロックチェーン企業の一つで、さまざまなツールやインフラストラクチャー、アプリケーションを開発しています。特に、イーサリアム(Ethereum)のブロックチェーンに特化して、不動産や金融商品などさまざまな産業のトークン化にも関わっています。

比較的直近の事例では、シンガポール証券取引所も出資する1xでプライベート・エクイティの取引所を、パブリックブロックチェーン上で実装したことなどがニュースになっています。

Codefiというソフトウェアは、それらの知見を統合したツールであると言えます。ConsenSysは、複雑な規制環境の中で、アセットのデジタル化によりこれまで強いられていたコストを20%から80%削減することができると主張しています。

ConsenSys Codefiでできることは?

ConsenSys Codefiでできることは以下のようなものがあげられています。

  • データの共有方式を標準化、共通のワークフローを構築して、ミドルオフィスとバックオフィスの業務コストを削減。
  • パブリックブロックチェーンと許可制ブロックチェーンのどちらでも使用可能。
  • スケーラブル・セキュアな分散型金融のアプリケーションを構築できます。Codefiはアセットの発行からライフサイクルの管理を行える。
  • デジタル資産のライフサイクルを管理し、ガバナンス、投資家向け広報、ポートフォリオ管理を効率化ができる。
  • トークンの発行、キャップテーブルの管理、加えて様々なガバナンスニーズとコーポレートアクションへの準拠します。
  • トークンの購入、ポートフォリオの表示、および単一のダッシュボード内で暗号通貨の支払いと受け取りができ、収益管理もできる。
  • 請求書に基づいて暗号通貨の支払いを受け取り、集計された情報を一目で確認し、後に入出金データをCSVにエクスポートが可能である
  • 直感的なインターフェースを介してスマートコントラクトを使用して展開されたカスタム支払いロジックを設計および実装できる。
  • ウィジェットからAPIまでの柔軟な統合オプションにより、Code​​fiは誰もが分散ネットワークとトークン化の利点を享受できる。
  • このようなツールの登場は、現実世界のさまざまなアセットのトークン化を加速させることになるでしょう。

    参考
    Introducing ConsenSys Codefi: The Blockchain Operating System for Global Commerce and Finance.

    【こんな記事も読まれています】
    AmazonとConsensysが提携、イーサリアムブロックチェーン利用の「kaleido」を開発へ
    Web3時代のGithHubを目指すTerminalがローンチ、開発ツールの充実が重要な理由
    スタートアップ企業ConsenSys(コンセンシス)が従業員の13%を解雇すると発表!その理由とは?


    d10n Labのリサーチコミュニティでは、ブロックチェーン業界の動向解説から、更に深いビジネス分析、技術解説、その他多くの考察やレポート配信を月に20本以上の頻度で行なっています。コミュニティでは議論も行えるようにしており、ブロックチェーン領域に積極的な大企業・スタートアップ、個人の多くに利用頂いています。
    ▼d10n lab 未来を思考するための離合集散的コミュニティ
    https://d10nlab.com

おすすめの記事