現物決済されるビットコイン先物を提供するBakkt(バックト)は、現地時間11日NYDFS(ニューヨーク州金融サービス局)によりカストディサービスを提供する認可を受けたと発表。Bakktビットコイン先物はマンスリーとデイリー先物を9月23日から提供していたが、カストディサービスは提供されていなかった。

 

Bakktが提供するカストディサービス

Bakktは、機関投資家や洗練された投資家はより強固で信頼のできる最先端の技術を必要としているとし、

 

・クラウドではないオンプレミス

・マルチテナントシステムに依存しない特化された運用側とのコネクティビティ

・銀行レベルの生体認証金庫

・FIPS 140–2 Level 3のHSM(セキュリティハードウェア)

・地理的に分散したマルチシグでのシステムの冗長化

 

でユーザーのビットコインはセキュアに保管されるという。

 

厳重な管理体制

また警備も非常に厳重となっており、24時間365日の監視カメラによるモニタリングや武装した警備員の配置、セキュリティ対策チームを設けているという。またVanEck SolidXビットコインETFと同様に、ビットコインの送金には地理的に分散された秘密鍵を複数人で署名する必要があるという。

また職務の分離を行い、なおかつお互いを認知することがない構造を実施することで仮想通貨に非常に多い内部犯による犯行や結託を防止している。さらに1.25億ドルの保険を世界的保険のシンジケートにより提供し、災害復旧計画と会計を第三者監査機関に委託している。

 

加速するBakktビットコイン先物の需要

待望のBakktのビットコイン先物ローンチから約2ヶ月が過ぎようとしている。ローンチ当日はCEMの差金決済ビットコイン先物とは異なり、100BTCにも到達しないという低い出来高ではじまったBakktはビットコインコミュニティからは期待はずれとされていた。

 

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だが現在はローンチ時から約20倍を超える1,756BTCを11月9日に記録。ビットコインの高騰、下落に伴いビットコイン先物需要が着実に増加していることがわかる。今回のBakktのカストディサービスローンチも、仮想通貨ファンドで有名なパンテラキャピタル、ギャラクシーデジタルやタゴミなどが既にBakktカストディを使用すると述べている。

今後もBakktとスターバックスとの決済アプリなど、成長に期待できるといえるだろう。

 

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参考:Raising the Bar: Announcing Bakkt Institutional Custody

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