BitGoのセキュリティ

米大手仮想通貨カストディ企業BitGoのシェアが大幅に拡大。現時点で、ビットコイン(BTC)の全ての取引(on chain transaction)の20%超を処理していることが分かった。本日開幕したConsensus Invest2019でBitGoが説明した。

規制に準じた信託業務機能を付加することで、機関やマイナーも含めた大口資金の保全業務を行なっているBitGoだが、全トランザクションで20%まで拡大していることは、極めて高い数値であり、仮想通貨業界におけるBitGoの影響力が拡大していることを示す。

Mike Belshe CEOも、その影響力を認識しているといい、機能停止に伴う資産への影響をなくすための方策は万全を期しているとして、「我々は単一障害点を持たないようにし、資産を安全に管理できるようにマルチシグ方式を採用している。だから顧客自身が鍵を管理できている」と説明した。

Belshe CEOはBitGoが成長している要因は、マルチシグでセキュリティを強化していることに顧客が価値を感じているからだと述べており、保管関連の環境が整ったことに伴う、大口等の需要は大きいと論じた。

「どんな状況でも顧客が常に自身の資産をコントロールできるということは大きな安心につながる。BitGoは顧客にとって信頼できるパートナーだ。デジタル資産の市場を日々拡大し、より強固になるよう心がけ、顧客が安全に仮想通貨を利用できるように取り組んでいる」と発言し、言葉を結んだ。

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