ビットフィネックス(Bitfinex)とテザー社のパオロ・アードイノ(Paolo Ardoino)最高技術責任者(CTO)によるとBitfinexは仮想通貨のオプション取引を2020年第1四半期にローンチする予定であると述べた。また同仮想通貨取引所で同じ親会社を持つステーブルコインのテザー(USDT)を発行するテザー社は、CNHTに続きゴールドにペッグするテザーゴールドを発行するとしている。
先物のバスケット取引と仮想通貨オプション
アードイノ氏はThe Blockとのインタビューの中で、Bitfinexの今後について、「Bitfinexは基本的に世界の動向に目を向けており、プロダクトと技術エンジニアはパーペチュアルスワップの準備が完了している。ローンチ予定として、規制に遵守した先物とパーペチュアルスワップのバスケット取引とオプションに取り組んでいる」と述べている。
Bitfinexの目標としてオプションを2020年の第1四半期にローンチすることで、マーケットメーカーにより高い流動性を確実に提供することだとしている。またスワップ取引は全てがテザーベースでの取引であるという。
ゴールドに裏付けされたステーブルコイン
世界初のゴールドステーブルコインといえば、今年9月にステーブルコイン発行のパクソス(Paxos)によってイーサリアム上でローンチされたPax Goldが記憶に新しい。アードイノ氏によるとテザー社はCNHTの次にゴールドによって裏付けされたテザーゴールドのローンチを予定しており、この単一のテザーゴールドは特定のゴールドバー現物に紐付いているという。
アードイノ氏は非常に強気で、Pax Goldのようなコンペティターが既に存在することを認識しているとし、「既存のゴールドステーブルコインはあまり好ましくなく、テザー社ならよりよいものが作れると考えている。例え市場では後発でも、テザー社には”ユーザーの信頼がある」と豪語している。
テザー社はUSDTは100%アメリカドルにペッグしていると主張していたが、後にUSDTの発行数と等しいUSDを保有していないことを開示。2016年のBitfinexの不可解なハッキングなどから仮想通貨市場における信頼は乏しいが、USDTは実際に中国系取引所を中心に使用されていることからくる強気な発言であると見られる。
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