ビットコイン(BTC)を買えば大富豪になれる、モーガン・クリークCEOの大胆発言

2019年11月13日、ニューヨークで行われたデジタル・アセット・サミット(Digital Asset Summit)において、アメリカ大手資産運用会社モーガン・クリーク・キャピタル(Morgan Creek Capital)最高経営責任者(CEO)マーク・ユスコ(Mark Yusko)氏が基調講演を行いました。その主旨は「Amazon株を売って、ビットコイン(BTC)を買いなさい」という非常に物議をかもす内容でした。

ビットコインは次のGoogle?

ユスコ氏によると、ビットコインは次世代の画期的なテクノロジーであり、富を生む可能性のある最も有望な存在で、将来的には人類にとって最大の富を生み出すことになるということです。ユスコ氏は最初にビットコインを知った時、自身の息子にへコインベース(Coinbase)やザポ(Xapo)などのスタートアップに注目するようにと勧めています。

ユスコ氏のスピーチは、インターネットの初期時代と、現在におけるブロックチェーンの技術開発を比較して進められました。1996年にモーガン・クリーク・キャピタルは、ベンチャーキャピタルのセコイア・キャピタル(Sequoia Capital)に500万ドル(約5億5,000万円)を出資しましたが、その一部は当時のGoogleに投資されています。その時代、Googleはまだ16番目に位置するマイナーな検索エンジンで、「アルゴリズム」という存在を知らなかった当時の人々は、Googleの持つ優れたテクノロジーに気付いていませんでした。しかし、その投資は後に2億ドル(約220億円)になって返ってきたというのです。

Amazon株よりビットコイン

ユスコ氏は今回の講演で、「10年以上は死んだ金になるであろうAmazon株は売ってしまえ」という大胆な発言をしています。その理由として、Amazonへ投資したとしても、わずか10%にしかならない収益を得るのに数十年はかかる現状と比べれば、ビットコインで利益を得る方がはるかに魅力的だと考えているためです。

さらにユスコ氏は、GoogleやAmazonはいずれ崩壊して、新たな革新的テクノロジーがそれに取って代わると予測しています。その上で、ビットコインのスケーラビリティについても心配する必要はないと付け加えました。インターネットにおけるTCP/IPのように、現在のビットコインはベースレイヤーであり、その上に新しいレイヤーを構築すれば、必要なスケーラビリティが確保でき、このテクノロジーはより価値が上がるということです。

ユスコ氏は「ビットコインは人類史上で最大の富を生み出すことになる。大成功を収める企業や億万長者は、この分野から登場することになるだろう。なぜなら、価値の交換という概念を根本から覆す存在だからだ。手持ちの資産における1%を金に換えるのではなく、ビットコインに投資しなさい」とも述べました。

2024年に訪れるトラスト・ネットの時代

ユスコ氏はメインフレーム(大型汎用コンピュータ)、マイクロチップ、パソコンなどのテクノロジーが長い年月を経て発展してきたことにも言及し、2024年をブロックチェーン技術が成熟する年として「トラスト・ネット(trust net)」と名付けました。これから訪れるWeb3.0の時代は、価値のインターネットとして定義されていますが、ユスコ氏はそれをトラスト・ネットと呼びます。そして、今後のブロックチェーンに最も必要なものは信頼性だと続けました。

「我々に必要なのは真正性の証明書であり、だからこそブロックチェーン技術が必要になる。人々は、ビットコインのようなお金はもちろん、身分証明や画像・動画の真正性を確かめる手段としても使うことができる。あらゆるものがトラスト・ネット上で証明され、世界中の資産はいずれトークン化される」と、ユスコ氏のスピーチは締めくくられています。

参考
DAS: Markets
Morgan Creek Capital’s Mark Yusko argues that blockchain companies will make the first trillionaires — and it’s time to get in on the action.
Want To Be A Trillionaire? Buy Bitcoin, Morgan Creek Capital CEO

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