ビットコイン(BTC)の異常な価格変動「バートパターン(BART Pattern)」とは?

このところビットコイン(BTC)の価格の急上昇に次ぐ急下落のパターンを表現して、「バートパターン(Bart Pattern)」という言葉が目につきます。その価格変動を線で結ぶと、米国の大人気テレビドラマでアニメ動画「ザ・シンプソン(The Simpson)」の主人公(バート・シンプソン)にそっくりの顔が、ビットコイン価格変動のチャートから映し出されることに由来しています。

バートパターンは2018年3月以来Twitter上にひんぱんに出現

ビットコイン(BTC)と人気キャラクターのバート(Bart)との関係を表すアニメキャラクターであるバートパターンは、ビットコインが230ドル(約2万5,000円)を付けた2015年9月1日にTwitter上のアカウント「Whaleclub」によって指摘されました。

ビットコインの大きな価格変動で必ずといって現れるバートパターンは以後、多くの人が引用してきましたが、より定期的に使われるようになったのは18年3月27日、Twitter上で「The Crypto Dog」名のトレーダーが描いたバートパターンです。

バートパターンは、ビットコイン価格が突然上昇して、1~4時間から長くて24時間も横ばいが続き、突如急落する形を価格変動を表すと、バート・シンプソンの顔型が現れることに由来します。

ビットコインが史上最高値を付けた17年12月を過ぎて、突然値崩れしたことについて、その原因は人為的操作ではないかとのうわさが飛び交いました。その元凶は、テザー(Tether)とビットフィネックス(Bitfinex)ではないかともささやかれましたが、バートパターンとそのバリエーションの出現が増えて、火に油を注ぐことになりました。

価格乱高下の原因はワイコフ価格サイクルと操作・なりすまし

このような事態を招いた主たる理由は明らかにされていませんが、ワイコフ価格サイクル(Wyckoff price cycle)と操作・なりすまし(manipulation/spoofing)の2つと言われています。

ワイコフ理論:ワイコフ価格サイクルとは、価格変動が4つの局面すなわち蓄積、マークアップ(値上がり)、配分そしてマークダウン(値下がり)という特徴あるパターンとなって現れます。

操作・なりすまし理論:匿名の批評家によれば、テザーとビットフィネックスが深く関係しているとされています。

突然出現するバートパターン 元凶はクジラかそれとも?

バートパターンは仮想通貨にだけ見られる自然現象といわれます。その現象は仮想通貨独特の大きなボラティリティ(価格変動)によって引き起こされます。ビットコインのチャートに現れるバートパターンは、流動性(liquidity)のないこととつながりかねない不吉あるいは評判の悪い兆しと解釈されています。主としてクジラの仕業とされており、平穏な取引が続く中、突如大きな買いもしくは売り出動すると現れるパターンです。

クジラは時として投機筋だと言われ、ウォールストリートだと指摘されることもあります。もう1つ考えられるのは、取引所自体の市場操作です。なりすましあるいは幻の入札と呼ばれる、買い注文後数秒もしくは数分で取り消す人為的な操作です。いずれにしても一般ユーザーの多くは、バートパターンが出現した時はは要注意!予想外の利益を上げる機会ではありますが、大損する可能性も十分あります。

参考
Memes and manipulation: Bitcoin’s BART pattern and its origins

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