ビットコインASIC最大手Bitmainの子会社 深圳センチュリークラウドコア( Century Cloud Core)と取引のある東莞永江エレクトロニクス(Dongguan Yongjiang Electronics)の資産保護のため約68万ドルに相当する470万人民元を凍結したと公表した。
最大半年から1年の資産凍結
深圳センチュリークラウドコアは北京Bitmainテクノロジーの100%子会社で、主に製造や配送の品質保証、BitmainのビットコインASICなどの機器の梱包を行う会社だという。対して今回資産の凍結を要求した東莞永江エレクトロニクスは、電子製品のコンポーネントサプライヤーであり、2019年9月25日に約60万ドルの請求を確実にするためであるという。
中国の法律によると、資産の凍結期間は不透明であるが銀行口座やその他保有している資産は6ヶ月以内、当座資産または流動資産は1年以内になると見られる。この件に関してCoindeskの取材に対し、Bitmainはコメントを差し支えるとしている。
Bitmain子会社に対する5件の資産凍結申請
Coindeskによると、深圳センチュリークラウドコアとBitmainが電子部品のサプライヤーと契約問題を抱えるのは初めてではないとしており、2019年1月から別のサプライヤーによる申請が4件行われていたという。
2019年3月に申請された同様の資産保護では、11月3日に公表された同様のサプライヤーであるYoudaエレクトロニクスの74.5万ドルの資産の押収が行われている。10月に行われたBitmainの内部会議のリークによると、Bitmainの創設者で元CEOのJihan Wu氏はサプライヤーへの買掛金支払いに迫られていると認めていた。
現時点では上記2件以外の取引問題については全て原告側により取り下げられているという。2017年までBitaminは世界のビットコインASICの80%以上のシェアを誇っていたが、現在は多くのASIC企業がマイニング効率のいいASICを販売しており、Bitaminの天下は失われつつあるといえるだろう。
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参考:Bitmain’s Miner Manufacturing Subsidiary Had $680K in Assets Frozen in a Contract Dispute