ビットコインの送金技術で特許取得

米大手仮想通貨取引所コインベースが、ビットコイン(BTC)を送金する技術で、17日に特許を取得したことが分かった。

メールアドレス宛てに仮想通貨BTCを送金ができるようになる。複雑なアドレスを利用する仮想通貨送金を拡大する糸口になるかもしれない。

今回の特許は2015年3月に申請。仮想通貨ウォレットのアドレスに紐づいたメールアドレスにビットコインを送金することができる技術だ。送金のリクエストを行い、指定した額を自動的に送るシステムを構築することができる。特許の詳細に「ビットコイン」と明確に書かれているため、他の銘柄は対象にならない可能性が高い。

送金先が支払いを確認すると、48時間で取引が清算される。ユーザーに手数料は課さず、送金に必要な手数料はコインベースが負担するという。コインベース以外のウォレットへの送金も想定されるが、その場合も手数料が無料になるかは現時点で不明確だ。

またコインベースは、17日に他に2つの技術で特許を取得したことが分かった。1つは、ユーザーのアカウントのコンプライアンスを強化するためのプラットフォームに関連した特許で、もう1つはコンプライアンスに準拠していないアカウントを閉鎖するプロトコルだ。

今回の送金技術が利用されれば、一般的な普及が進まない仮想通貨が身近なメールアドレスと結びつくことによって、利用のハードルが下がる可能性がある。滝行の採用事例が進めば、国際的な仮想通貨送金のシーンを変えるほどに成長するかもしれない。

仮想通貨が日常的に利用されるためには、スケーラビリティなど課題も多いが、17日にはビットコインのブロックサイズが最高値を記録した。

署名を取引データから分離して、ブロックの実質的なサイズを増加させるSegWitの実装が進んでいることが要因と考えられる。

参考資料 : Patent and Trademark Office

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