SEC(米証券取引委員会)は、先月30日、未登録のICO(イニシャル・コイン・オファリング)を行なったとして仮想通貨EOSの開発企業ブロック・ワンに2400万ドル(約26億円)の罰金を課したと発表した。 ...

【墨汁速報】ビットコインデリバティブBitMEX 同社の投資家により約325億円の訴訟を起こされる

仮想通貨通貨投資家に市場のデータを提供するリサーチファームのinto the blockによると、現在のイーサリアム価格である127ドルにおいて、ETHを保有する90%のアドレスは購入時の損益分岐点を割っているという。

 

3131万のアドレスが保有するETHが含み損

into the blockによると、イーサリアムブロックチェーン上でのデータを分析したところ、全体の90%約3,131万アドレスが保有するETHは、現在の127ドルで損益分岐点を割っているとしている。これらのアドレスの損失が大きなアドレスは211ドルから530ドル、日本円で23,000円から58,000円となっている。

また477万アドレスのETH損益分岐点は、262ドルから352ドルで日本円で約29,000円から約39,000円前後となっており、現在の価格からみて損失が取得額の50%となってしまっているという。

出典:Into the block

未だに利益があるアカウントは8%

約358万アドレスのETH損益分岐点は非常に高く、745ドルから1340ドルとなっており、日本円にして約81,000円から約146,000円だという。ETHの取引が約81,000円で売買されていた期間はわずか6ヶ月しかなく、2017年の10月から12月、2018年の第1四半期の間に売買されたということになる。

対して全体のわずか8%となる279万アドレスは現在のETH価格でも利益が出ており全体の31.24%を保持し、1.78%は現在の価格が損益分岐点付近となっている。現在のETH価格でも利益の出ているアドレスの取得単価は0ドルから130ドル、日本円で約14,000円。そして取得単価がほぼ0ドルのアドレスは4120となる。このアドレス所有者は2015年の8月から12月にETHを交友したと見られる。

 

 

計測はあくまでブロックチェーン上のデータ

今回の分析はあくまでイーサリアムのオンチェーンデータをもとに行われており、実際に仮想通貨取引所で保管していたものをウォレットへ送金したり、アドレス間の分割などにより条件は大きく異る。

つまり、正確なデータとはならないもののある程度の誤差を考慮すれば、テクニカル上の指標として使えるだろう。イーサリアムは2020年に32ETHをステーキングすることでバリデータ報酬が得られるイーサリアム2.0(ETH2)をローンチ予定であり、多くのアドレスは32ETHを保有しようとしていると見られる。

 

関連記事:【墨汁速報】イーサリアム2.0(ETH2)のローンチ可能な仕様 2020年1月初旬に公開予定

 

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参考:Into the Ether: 90% of All ETH Wallets Now ‘Out-of-the-Money’

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