
デジタル資産の資産マネジメントを行っているコインシェアーズ(CoinShares)のメルテム・デミローズ(Meltem Demirors)最高戦略責任者(CSO)が、ツイッターでビットコイン半減期に価格が上がらない可能性を示唆した。同氏は6項目に分けて価格が上がらない可能性を説明している。
1/ there is a very real possibility the price of bitcoin does not go up after halving.
for the first time, there is a robust derivatives (futures, options) market for bitcoin. most firms looking to speculate on bitcoin will trade a derivative, not the underlying.
— Meltem Demirors (@Melt_Dem) December 24, 2019
デリバティブ市場の登場
デミローズ氏が挙げた6項目は、「堅牢なデリバティブ市場の存在」「価格の設定方法」「石油市場との比較」「開発中の新しい市場の存在」「需要と供給からの切り離し」「デリバティブ市場の成長」である。
「堅牢なデリバティブ市場の存在」について同氏は、「ビットコインに投機しようとするほとんどの企業は、原資産ではなくデリバティブで取引する」と説明した。また「デリバティブ市場の成長」で同氏は、「ビットコインのデリバティブには矛盾を含んでいるが、市場で最も速く成長している部分である」とも紹介した。
「開発中の新しい市場の存在」でも同氏は、デリバティブ市場について触れている。100倍のレバレッジを認めている仮想通貨取引所ビットメックス、アメリカのシカゴを拠点にした金融および商品の先物取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)がデリバティブ市場に参加した。これらの企業に加えて今では何百もの新しい会社が現れ始めているとメルテム氏は解説した。
他の市場との比較
「価格の設定方法」についてデミローズ氏は、「通常生産者が、商品の価格を設定する」と説明した上で、「デリバティブが成長することで生産者は、価格を設定する権利を失う」と解説した。
また「石油市場との比較」で同氏は、「シカゴ・マーカンタイル取引所の傘下であるニューヨーク・マーカンタイル取引所での軽質スイート原油の先物取引、ロンドンを拠点にしているインターコンチネンタル取引所でのブレント原油先物取引」と「世界の原油生産量」および「原油生産量に対するこの2つの先物取引のシェア率」のグラフを引用した。このグラフを踏まえてデミローズ氏は、「デリバティブは取引を支配する。市場は投機によって動かされている」と説明した。
参考
・Twitter
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文:かにたま