スクエア社が特許取得
米決済会社Squareが仮想通貨を仲介した決済ネットワークに関する特許を取得していたことが分かった。同社は、ツイッター社の創業者Jack Dorsey氏がCEOを務める。
今回取得された特許に関する書面によれば、決済を行う際に、資金の送り手と受取手が支払い・送金に利用したい通貨の種類を指定し、選択された通貨でリアルタイムに決済が完了する仕組みだという。ここでいう通貨には、法定通貨と仮想通貨の両方が含まれる。
例えば、『仮想通貨でユーザーが決済を行なったケースでも、小売店側は指定する法定通貨で支払いを受ける』といった事例も実現する。これまでにも、指定ルートでの仮想通貨・法定通貨決済プロセスは事例としてあったが、任意に選べる柔軟性を持たせる事例として、仮想通貨決済のシーンを新たなフェーズへ押し上げる可能性がある。
当該決済システムを導入することにより、自動取引やリアルタイム決済をより加速させられると同時に、仮想通貨特有の送金の詰まりやハッキングなどのリスクを最小限に抑えつつ、匿名性の担保といった仮想通貨のメリットを享受することが可能になるとしている。
また今後、同システムでは証券やデリバティブ、債権など、サポートする資産を拡大する予定だとした。
BTCを利用した初のプロダクト
先日には、Squareの仮想通貨部門はビットコインに関連した初めてのプロダクト「Lightning Development Kit(LDK)」の発表を行なった。
仮想通貨部門として運営されるSquare Cryptoは営利目的ではなく、ビットコイン関連の開発を目的として立ち上がった部門で、ビットコインの普及活動に取り組んでいる。
Dorsey氏は以前より、ビットコインの世界的普及を目標として掲げており、今回の特許取得もその目標達成に向けた取り組みの一環であることが予想される。