ウィンクルボス兄弟のジェミニ(Gemini)は、世界4大会計事務所のデロイトトーマツと共同で、Gemini仮想通貨取引所とカストディ両者の内部統制国際基準となるSOC2 Type2を達成したと発表。これによりGeminiはより信頼の高い仮想通貨プロバイダーとなった。
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SOC2 Type2とは?
SOC2 Type2とはService Organization Controlsの略で、サービスを提供する企業(組織)の統制を示す。SOCには財務諸表の監査やセキュリティなどの項目別に3種類あり、さらにType1は1日、Type2はより長期期間での企業の監査をする必要がある。
Geminiは2019年1月に仮想通貨取引とカストディサービスとして初となるSOC2 Type1の監査を完了していた。対して今回はSOC Type2の基準に準拠するため、監査法人のデロイトトーマツと取り組んできたという。
Geminiは信頼最を最優先
グレーなサービスや、ルールに準拠せず強引なサービスを提供する仮想通貨取引所やプラットフォームが多い中、Geminiの最優先事項は提供する「プロダクトの信頼」であると常に強調している。Geminiのリスク責任者 ユースフ ・フセイン(Yusuf Hussain)氏は、「このサービスはセキュアであるという主張は、独立した第三者(ユーザー)に対し安全であると実際に示すことと異なる」としており、Geminiは仮想通貨ユーザーは、すべての仮想通貨取引所とカストディサービスにSOC2のような実際の安全性を示すことができる基準に準拠することを要求すべきだとしている。
機関投資家への信頼をGeminiは勝ち取るか?
Geminiは年次ごとにSOC2 Type2に準拠していくとしており、このような保証はGeminiが提供する最大2億ドルの仮想通貨保険ナカモトキャプティブなどの防衛策と合わせ、Geminiユーザーのビットコインなどの仮想通貨資産を守る助けとなるとしている。
未だに仮想通貨界隈でなくならないハッキングや取引所の不祥事は、機関投資家参入の大きな足かせになっていると考えられ、今後Geminiのような正規サービスの拡大が、仮想通貨業界の発展の重要なキーとなるだろう。
参考
・Gemini Completes SOC 2 Type 2 Examination — Another First in Crypto!
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