香港の仮想通貨両替所ビットスパーク(Bitspark)が3月に閉鎖へ

香港の仮想通貨交換所であるビットスパーク(Bitspark)が2月3日、ジョージ・ハラップ(George Harrap)最高経営責任者(CEO)の名前を記載した上でビットスパークが閉鎖予定であることを公式サイトで発表した。今回の発表によるとビットスパークは、3月4日に運営停止となる。2月3日から3月4日までの間は、顧客が仮想通貨を送金するための機能は残される。

ビットスパークとは?

ビットスパークは、2014年にビットコインを介してエンドツーエンドの送金を行った最初の会社である。同年20以上の銘柄を使用したアジア初の交換を行っている。デジタル資産の運用会社であるビットゴー(Bitgo)のアジア初の保険適用範囲であり、法定通貨と仮想通貨の交換を行うアジアの交換所だった。

またビットスパークでは、ZEPHという独自通貨の発行やスパークデックス(Sparkdex)という分散型取引所の運営も行っていた。ZEPHはスパークデックスの前月の手数料やZEPH購入に使用される特定の従来の送金チャネルの25%に基づいて買い戻しも行われていた。2019年12月には15回目となる買い戻しが実行されている。

ビットスパークが閉鎖した理由

今回の発表によると、内部再編がうまくいかなかったことと内部で株主によって行われた決定がビットスパークの閉鎖理由であるとされている。香港で行われている抗議活動とコロナウイルスの流行は、大きな影響を受けていないと説明している。

なおビットスパークのマキシン・ライアン(Maxine Ryan)共同創業者も4日、ツイッターでビットスパークの閉鎖を伝えている。同氏はツイッター上で、「1カ月前にビットスパークの最高執行責任者(COO)としての地位を辞する決断をした。会社を再構築する必要があったが、残念ながらこの結果をもたらした」とコメントした。

また同氏は「より良いものを手に入れるためにはリスクが伴うがすべて計画通り上手くいくとは限らない。皆さんに感謝するための時間がとりたい。仮想通貨の製品とサービスに現金を提供するというビットスパークの使命に、全面的に身を尽くし信念を持って道のあらゆる段階にいてくれたことに感謝する」ともツイートしている。

参考
Dear Bitspark Community

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文:かにたま

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