過去最高のアクティビティ
2020年2月10日に発表された公式レポート「Kyber Ecosystem Report#11」によると、カイバーネットワーク(Kyber Network)は2020年1月に過去最高の月間ボリュームを記録したことを発表した。
カイバーネットワークは、暗号通貨を交換する分散型取引所(DEX)として機能するプラットフォームだ。カイバーネットワークのオンチェーン流動性プロトコルでは、暗号通貨を簡単にそして即座に交換することができる。
イーサリアム(Ethereum)上には、アプリケーションやサービスごとにさまざまなトークンが存在する。トークンAはアプリケーションA、トークンBはアプリケーションBというように、それぞれのサービスを使用するための固有のものとなっている。ユーザーは使用するサービスのためのトークンを所有する必要があるが、他のサービスを利用するためには、そのサービス固有のトークンをさらに所有しなければいけない。
カイバーネットワークのオンチェーン流動性プロトコルを使用することにより、自分の持っているトークンを即座に使いたいアプリケーションのトークンへと切り替えることが可能となる。ユーザーのエクスペリエンスを高め、トークンエコノミクスをより活性化できるものとなる。
高まるステーブルコインの需要と今後の動き
カイバーネットワークの今回の月間ボリュームについて、取引総数だけでなく、USD取引量でも過去最高値を記録している。
データによると、100カ国以上のユーザーがカイバースワップ(KyberSwap)を利用して取引が行われている。取引ユーザーの37%はヨーロッパ、35%は北米、17%はアジアとなっている。
またDeFi(分散型金融)の成長により、借り入れや貸し出しに使用できるステーブルコインの需要が高まっているようだ。カイバーネットワークの取引量のうち60%を、ダイ(DAI)、テザー(USDT)、USDコイン(USDC)、サイ(SAI)、ラップド・ビットコイン(WBTC)などのステーブルコインが占めているようだ。
また、今後のアップデートとして、2020年第2四半期にカタリスト(Katalyst)を実装するとしている。アップデートでは、カイバーネットワークのトークンであるKNCのステーキングも追加予定とのことだ。着実に成長するDeFiとカイバーネットワークのアップデートでさらに注目されるものとなる可能性がある。
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