世界最大の取引所であるバイナンス(Binance)の最新の月次レポートが更新されました。同取引所は、毎月のアクティビティをブログで公開する月次レポートを配信しています。
創業から急成長を遂げるバイナンス(Binance)
2018年12月15日-2019年1月15日分は、18回目の月次レポートであり、2017年に創業をした同社は、ようやく運営開始から1年半ということになります。
彼らの月次レポートを見て改めて感じることは、毎月の動きのスピードが異次元に早いことです。だからこそ、ここまでの規模に1年半で成長をしたとも言えます。
また、同時に同社は自社で発行しているBNBトークンの四半期に一度の買い戻しとバーンを行いました。これは四半期に一度、利益の一部をトークンホルダーに還元をする取り組みです。今回は、940万ドル(約10億円)相当のBNBがバーンされました。(参照)
直近1ヶ月の同社の特筆すべき動きを振り返ります。
バイナンス(Binance)がICOのプラットフォームを再開
バイナンスは、ICOプラットフォームであるLaunchpadの運営を再開することを発表しました。
Launchpadは、以前から運営していたICプラットフォームであり、過去にはBread WaleetなどがICOを行っています。しかし、しばらくの間、同プラットフォームではICOが行われておらず、停止状態にありました。同社のブログによると、これを今後、運営を再開し1ヶ月に1プロジェクトの頻度でICOを行うとしています。
まずはBitTorrent とFetch.AI の2つのプロジェクトが予定されています。
関連:ICO支援プロジェクトBinance Launchpadの再開ともたらされる影響
BitTorentについては、ICOの詳細がすでに発表されています。購入は、BNBかTRXのみで行え、今後もBNB経済圏の拡大に力を入れていくことが予想できる動きだと言えます。
ヨーロッパで法定通貨取引所をスタート
またバイナンスは、ヨーロッパの顧客向けに法定通貨建ての新しい取引所を開設しました。(参照)
ジャージー島を拠点にした「Binance Jersey Exchange」は、ローンチ段階では以下のペアを扱う予定です。
BTC/GBP
ETH/GBP
BTC/EUR
ETH/EUR
すでに口座開設は始まっており、バイナンスのジャオ・チャンポン(Zhao Changpeng)CEOは想定を超える口座申込者がきているという内容をツイッターに投稿しています。
https://t.co/THxfdd3RD2 is overwhelmed with registrations. There is a backlog of KYC verifications already. More resources are allocated to reduce it. In the mean time, we appreciate your understanding and patience. The registration prize is FIFO based, no worries. Just crazy!
— CZ Binance (@cz_binance) 2019年1月17日
バイナンスのヨーロッパでの法定通貨取引所の進出は、コインベース(Coinbase)の競合になり得るという声が多くあります。
実際のところ、アメリカ市場ではコインベースおよびバックト(Bakkt)と競合することは簡単ではないはずで、ヨーロッパ市場は進出先として納得がいく選定です。
バイナンスは2019年に多くの法定通貨取引所を開設する予定で、シンガポールやアフリカ諸国などはすでに発表済です。
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