ビットコイン(BTC)とS&P500に相関性あり?著名アナリストのPlan B氏が強調

暗号資産(仮想通貨)の価格モデル(stock-in-flow)の立案者で、著名なアナリストでもあるプランB(Plan B)氏は、ビットコイン(BTC)とS&P500インデックスによる株式市場との間に、強い相関性があることを繰り返し述べています。S&P500インデックスは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する、アメリカでも有数の株価指数で、アメリカの主要な取引所に上場している代表的な500の銘柄を基準に算出されます。

ビットコインとS&P 500との相関パターン

一連のツイートの中でプランB氏は、株式市場における最近の状況に基づけば、現在9,425ドル(約103万7,000円)で取引されているビットコインは、2017年に記録した18,000ドル(約198万円)という価格で取引されるべきだと述べました。

また仮想通貨市場と株式市場が、よく似たパターンを示すという信頼できるデータがあることが、コロナショックで株式市場が暴落した説明になるとも述べました。さらに2020年6月17日のツイートでは、これら2つの市場は95%の数値で、決定係数(R Squared)により相関していると指摘しています。

プランB氏は2020年3月の事例を引き合いに出し、株式市場の動きに影響されたS&P 500インデックスに連動して、ビットコインの価格が変動したことを説明。この時ビットコイン価格は株式市場の変動パターンを追うように、一度値を下げてから再び回復しています。

この点についてプランB氏は、「これはS2FXストックフローモデルと一致しており、モデルでの288,000ドル(約3,168万円)というビットコイン価格は、S&P 500インデックスでは4,300ドル(約47万3,000円)にあたる」と述べ、予想されたビットコイン価格が、現在の供給量をもとに算出されていると説明しています。

また同氏の新しいビットコインの将来価格予想理論モデルによると、2024年に訪れる次の半減期には、ビットコインは28万8,000ドル(約3,000万円)になると予測されます。

複雑に絡み合う要因

プランB氏はコロナウィルスのパンデミックが、供給過剰に陥った中央銀行の介在を招き、事態が一層複雑化するかもしれないとも述べています。この状況下で市場は調整を迫られ、今後数週間の内に調整が行われることになるということです。

プランB氏は2019年9月に、ビットコインは相関的な資産であり、ストレスを受けた状況下でその回復力を証明できると説明しました。今回のコロナウイルスは、それを証明するストレス・テストを提供している形です。今回の一連のツイートに対して、1,000を超える「いいね」を集めています。

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