マイニング機器メーカーカナンが第2四半期の決算報告書発表、売上160%増

中国や香港を拠点としているマイニング機器メーカーのカナン(Canaan)が8月31日、未監査の2020年第2四半期の決算報告書を発表した。

総純売上高は前年比26.3%減少、前四半期比では160.9%増加

今回の発表によると2020年第2四半期のカナンの総純売上高は、1億7,810万人民元(約27億6,000万円)だった。2019年同時期の総純売上高は約37億4,000万円であり、前年同期比では26.3%減少した。また総純売上高が約10億6,000万円だった2020年第1四半期のと比較して160.9%増加したことになる。

なお2020年第2四半期の売上総利益は、4,330万人民元(約6億7,100万円)だった。2019年同時期は約1億6,700万円だったため、前年同期比では302.5%増加したことになる。2020年第1四半期の売上総利益は約3,720万円だったため、1,711.5%増加となった。純損失では1,680万人民元(約2億6,000万円)となった。

第2四半期に有意義な財務的および運用上の改善を達成することができた

カナンのNangeng Zhang会長兼最高経営責任者(CEO)は、「2020年の第2四半期の間、新型コロナウイルスのパンデミックは世界中の人々の生活に影響を及ぼし続けており、ビットコインの半減期は価格に大きな変動をもたらした。それにもかかわらず私たちは、研究開発能力の強化、製品の改良、AIに関する計画の実行に引き続き注力した」とコメントしている。

また同氏は、「これらの取組みにより私たちは、第2四半期に有意義な財務的および運営上の改善を達成することができた。同時に最先端の技術革新で当社の製品が、地位を維持できるようにすることにも役立っている」とも語っている。

カナンのQuanfu Hongの最高財務責任者は、「2020年の第2四半期にさまざまな困難があったにも関わらず、今回も堅実な財務結果となった」と述べている。また同氏は、「今後も製品提供を強化し、業務を合理化し、市場でのリーダーシップを強固にすることができる分野への投資を継続する」とも話している。

参考
Canaan Inc. Reports Unaudited Second Quarter 2020 financial Results

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文:かにたま

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