レンディングプラットフォームのBlockFiは、イーサリアム上でトークナイズされたゴールド(金)であるPAXGとUSDTの取扱いを開始。USDTは最近のテザー社の裁判を考慮してか、米国在住者以外への提供となる。
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ゴールドに金利が付く時代が到来
BlockFiはイーサリアムやビットコインに固定の高金利を付与する仮想通貨のレンディングプラットフォームだ。今年利100%を超えるイーサリアム上での金融DeFiではなく、米国の企業が提供するサービスだ。BlockFiはVCなどから多額の資金調達をしており、資産管理にはGeminiカストディが行うなど信頼性が高いと言えるだろう。
PAX Goldとは400OZロンドングッドデリバリーゴールドバーの1ファイントロイオンスが裏付けとなったイーサリアム上のゴールドであり、ロンドンの金庫で現物が保管されている。
PAXGとはいわばトレードや送金が可能なゴールドの所有権を表すイーサリアム上の資産となる。BlockFiではこのPAXGoldを預け入れた顧客に年利4%の金利を付与する。またPAXGを担保にドルなどのローンを借入することも可能だ。
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USDTの取扱い
USDTはテザー社が発行する自称ドルにペッグするステーブルコインであり、中国を中心にDeFiや仮想通貨取引所の需要が高い。対してテザー社は顧客資産を8億ドル損失するなどしており、ニューヨーク州控訴裁判所により詳しい書類などの提出を求められている。
1USDThが74%のペッグしか持たないなど、多くのトラブルや疑惑の絶えないUSDTだが、BlockFiは米国居住者以外にサービスを提供することで、当局ともトラブルを避ける狙いのようだ。
他にも同様のイーサリアム上のドルである、USDCやGUSD、PAXは年利8.6%となっているものの、USDTは7%の年利を提供するとしている。
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