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SECによると、セキュリティソフト”マカフィー”の創設者、ジョン・マカフィー(John McAfee)を仮想通貨の資金調達”ICO”の広告をTwitterで行い約2.4億円を受取ったとし、証券違反として告訴された。

ジョン・マカフィーのICO宣伝ツイート

ジョン・マカフィーはビットコイン投資でも知られ、2017年には「2020年末までにビットコインが100万ドル行かなければ自身の性器を食べる」という煽りツイートでも有名だ。

マカフィーはこのようなビットコイン強硬派ツイートの他に、2017年から2018年にかけて自身のおすすめするアルトコインやICOのツイートを行っており、このツイートによって価格は一時的なパンプ(跳ね上がり)を記録しており、問題視されていた。

 

マカフィー訴訟内容

SECの提出した書類によると、2017年から2018年にかけて自身のちメイドを利用し、2310万ドル日本円にして約24.4億円に上る報酬を最低でも7つのICOプロジェクトから受取っていたという。ビットコインとイーサリアムで1,160万ドル以上を受取、1150万ドルを広告したICOプロジェクトのトークンで受取ったとしている。

このマカフィーによるツイートでの広告で、7つのICOプロジェクトは最低でも4100万ドル、43.3億円を調達した。またマカフィーは投資家に対し、広告のための報酬を受取っていないという虚偽の説明をしていたことが主な理由となっている。

またマカフィーは自身の資産でこれらのICOプロジェクトを将来有望であると精査し、投資しているかのように見せていたものの、実際は有料広告のツイートだった。さらにマカフィーは受取ったICOトークンを売却するために、第三者にそのICOトークンを広告する依頼も行っていた。このような行為は日本でも同時期にインフルエンサーに有償で依頼が来ており、問題となっていた。

 

出典:Court Listener SECによるジョン・マカフィー訴訟

 

脱税によりスペインで逮捕

米司法省によると、ジョン・マカフィーはこのICO広告による24.4億円の受取のほかに、2014年から2018年にかけて脱税を行っていたという。本日マカフィーはスペインで逮捕された。この他にもオフショア仮想通貨デリバティブ取引所のBitMEXの経営陣がSECにより告訴されるなど、多くの仮想通貨関係者が逮捕されている。

今後も数年に遡り、証券取引法違反やマネーロンダリング規制に引っかかるプロジェクトや取引所などが摘発されていくことになり、仮想通貨の市場健全化が図られていくことになるだろう。

 

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