ニューヨークに拠点を置くソフトウェアプラットフォームのBizzaboが1月28日、世界の仮想通貨に関連するイベントを調査したレポートを発表した。参加者の性別に大きな隔たりがあったことが明らかになった。
仮想通貨イベント参加者の男女比に大きな隔たり
調査は、業界の専門家や関係者が最新の情報を集めるために参加した15カ国で開催された100のカンファレンスやイベントを対象に実施。同レポートによると、全体の参加者の79%が男性で、女性の参加者はわずか21%だった。
Bizzaboは2018年11月に、過去5年間に23カ国で開催された6,000のビジネス関連のイベントの登壇者の70%が男性だったとのレポートも発表しており、仮想通貨業界ではより男性の割合が高かったことが分かる。
今回の調査結果に関して、Bizzaboの共同創業者であるアロン・アロイ(Alon Alroy)氏は「テクノロジー業界と同様に、全体として仮想通貨業界には性別の多様性が欠けている。これはイベントの出席者だけでなく登壇者にも反映されている。とある仮想通貨のカンファレンスでは、84人の男性が登壇したのに対し、女性は3人だった。この状況は変えなければならない」と述べている。
仮想通貨のイベントにはアメリカと金融業界からの参加が目立つ
また同レポートではイベント出席者の国籍別のデータも公開。最も多かったのが45%のアメリカで、次いで28%のイギリス、5%のベルギー、3%のカナダという結果だった。アジアからは香港と中国がそれぞれ1%で、日本は入っていなかった。
参加者の業種別のデータによると、イベント登録者の57%が金融業界で働いており、テクノロジー業界からの参加者は37%だったことが分かった。
アロイ氏は業種別の結果について、「金融やテクノロジー業界は性別の差に関する問題に悪銭苦闘しており、仮想通貨のイベントにおける性別の多様にも連鎖的に影響している」とコメントしていた。
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参考
・Bizzabo
文:Akihiko Hirata(@akkyhira)