米フィデリティ(Fidelity) ビットコインカストディローンチは3月か?

投資信託世界最大手のフィデリティ(Fidelity)は、2018年10月にビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を安全に保管する”カストディサービス”含むヘッジファンドなどの機関投資家向けのサービスを提供すると発表。そんな中、フィデリティとこの数週間話したという三企業の人物のリークによると、「ビットコインカストディサービスを3月を目処にローンチ予定」であるという。

ビットコインカストディの次はイーサリアム

今週火曜日、フィデリティは

「厳選したより適格な(仮想通貨カストディ)クライアントを、最初のソリューションとして提供するために、開発を続けている」

と発表しており、今回匿名希望の人物たちによると「カストディサービスはビットコインがまず最初に使用可能になる」とビジネス・インサイダーの取材に応えており、「ビットコインの次はイーサリアムのカストディサービスだ」と述べている。

そもそもビットコインのカストディサービスとは?

仮想通貨では聞き慣れなかったカストディサービスだが、2018年中旬から米最大手仮想通貨取引所Coinbaseや元中国三大取引所のOKCoinなども同様のサービスを発表しており、耳にする機会が多くなった。従来の株式市場では一般的であり、カストディサービスとは

「第三者機関などが管理することで、仮想通貨の盗難や紛失といったリスクを軽減する」

サービスのことを示す。

仮想通貨の盗難は国内でも甚大な被害が出ており、コインチェックの約540億円やZaifの約67億円の被害も記憶に新しい。これらの大きなリスクは、機関投資家の参入の妨げになっており、フィデリティは競合する大手金融持株会社のBNYメロンやJPMorgan Chaseより一足先にサービスを展開する模様だ。

また、政府閉鎖の影響により現物に裏付けされたビットコインETFのVanEck SolidXの申請取下げで話題となっていたビットコインETFも同様にカストディサービスを提供し、物理的に秘密鍵を分散してコールドストレージ(インターネットから物理的に接続を遮断しているコンピュータ)に保管するというものであった。

ビットコイン価格は現在37万円を推移しており、フィデリティのビットコインカストディの正式ローンチは価格に大きな影響を与える可能性が秘められてると筆者は考えている。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

出典:bloomberg

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