160万円突破のビットコイン(BTC)、市場にもFOMOの兆候

大統領選挙などによりアメリカの今後が見通せない中で、ビットコイン(BTC:Bitcoin)価格が15,000ドル(約155万5,000円)を突破しました。またGoogleトレンド(Google Trends)のデータでも、ビットコインへの関心が強まっていることが示されています。

ポール・テューダー・ジョーンズ(Paul Tudor Jones)、スクエア(Square)、マイクロストラテジー(MicroStrategy)などの企業がビットコインを購入したことなどにより、ビットコインの価格は年初来で100%以上の値上がりが起きています。これにより、市場ではビットコインの購入に関する「取り残されることへの恐れ(FOMO:fear-of-missing-out)」の波が生まれているのかもしれません。

ますます強気に進むビットコイン市場

暗号資産(仮想通貨)市場全体で見ると、ビットコイン価格上昇の勢いを受けて、ほとんどすべての通貨が値上がりしています。DTCキャピタル(DTC Capital)のスペンサー・ヌーン(Spencer Noon)氏はtwitterで、仮想通貨市場の新規参入者は、ビットコインよりもアルトコインを選ぶ傾向にあることを指摘しています。

そして、海外の仮想通貨取引所であるバイナンス(Binance)CEO(最高経営責任者)のジャオ・チャンポン(CZ:Changpeng Zhao)氏も、ビットコインは20,000ドル(約207万3,000円)に向かって上昇し続け、2017年末に記録した最高値を更新するだろうという見解を述べています。

Googleトレンドのデータによると、ここ1週間における「Bitcoin」というキーワードでの検索数が明確に増加しており、11月5日にピークに達しました。

広がる仮想通貨サービス採用の動き

仮想通貨業界のインフラが整備されていくにつれて、より大規模なサービスへの採用が進み、仮想通貨は一般層に浸透していくことでしょう。ロンドンを拠点とし、デビットカードやクレジットカードで仮想通貨を取引できるプラットフォームを構築するスタートアップのコイナル(Koinal)は、仮想通貨取引所フォビ(Huobi)との提携を発表しました。

ユーザーはビザ(Visa)、マスターカード(Mastercard)、チャイナユニオンペイ(China Union Pay)などを利用し、ビットコイン、ライトコイン(LTC:Litecoin)、リップル(XRP:Ripple)、イーサリアム(ETH:Ethereum)、ビットコインキャッシュ(BCH:Bitcoin Cash)、トロン(TRX:Tron)などの仮想通貨を購入できます。

一般的に、初めて仮想通貨を購入することへの障壁は高いと考えられているため、このようなサービスが今後活用されることも考えられます。

ハッシュレートの問題

ビットコインのハッシュレートは一時的に下がっていますが、全体的なトレンドに変化はないようです。しかし、マイニングが充分な利益を産み出せていないため、マイナーが今後手持ちのビットコインを売りに出し、マイニングから撤退する可能性も示唆されています。

そのような意見がある一方で、カプリオール・インベストメント(Capriole Investments)のチャールズ・エドワーズ(Charles Edwards)氏は、ハッシュレートの変化は、中国のマイナーが水力発電から手を引いたことが原因であるとしています。また、すでにハッシュレートは50%ほど回復しており、このまま回復が続けば、心配することは何もないと述べました。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
Bitcoin Price Breaches $15K, Google Trends Data Show Signs of FOMO

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