世界最大手仮想通貨ファンドのグレースケール(Grayscale)は、リップル社のSEC提訴を懸念してかグレースケールデジタルラージキャップファンド(GDLC)の運用するXRPをすべて売却したことを発表。XRP価格は22円を推移している。
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グレースケールXRPを売却
グレースケールのプレスリリースによると、ファンドの指定参加者(AP)であるGenesis Global Trading Incが2021年1月15日に一時的にXRPの売買を停止すると発表したおことを受け、GDLCのポートフォリオからXRPを除外し、売却したと発表。グレースケールによると
「運用資産への選定基準を満たしていたとしても、もし指定参加者が取引を行う能力と持たないか、他の方法でサポートができない場合、運用している仮想通貨をポートフォリオから除外することがある。」
としている。そのためグレースケールはXROをポートフォリオから除外し、XRPを売却。それらの資金でビットコインなどへ再投資した。
ビットコインやイーサリアムへ再投資
グレースケールは2021年1月4日現地時間にXRPを売却するまで、ファンドの運用資金の1.46%を保有していた。1月4日時点でのGDLCのAUM(運用額)は2.826億ドル、日本円にして約291億円を運用していたため、4.25億円のXRPを売却したと仮定できる。リップル価格は約22円を推移していたため、グレースケールは約1931万XRPを売却したと見られるだろう。
GDLCはXRP売却後、それらの資金でビットコインなどに再投資しており
ビットコイン(BTC):81.63%
イーサリアム(ETH):15.86%
ライトコイン(LTC):1.43%
ビットコインキャッシュ(BCH):1.08%
の比率となっている。
出典:Grayscale
XRPトラストの新規受付停止
GDLCは仮想通貨の時価総額を加重し、GDLCへの投資でビットコインやイーサリアムなどに投資することができるプロダクトであり、XRPのみを運用する”リップルトラスト”とは異なる。グレースケールの法務主任 Craig Salm氏によるとXRPトラストの新規受付を2020年12月23日付けで停止しているとしている。
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これらの仮想通貨ファンドの動きはビットコインETF申請で有名となったBitwiseが12月末の段階で動いており、ファンドの運用額の3.8%のXRPを売却し、ビットコインやイーサリアムに再投資していた。また米国仮想通貨取引所もXRPの上場廃止を行っており、バイナンスUSやBittrexなどが2020年末に対応しており、世界的に米国市場から撤退している。一方でこれらの影響か、ビットコインは市場初の300万円を超え、イーサリアムはコロナショックから1年足らずで10倍のテンバガーコインとなっている。
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— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) January 3, 2021
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参考:Grayscale Digital Large Cap Fund Announces Rebalancing of Fund