リップル(Ripple)社は2月5日、2020年第4四半期のマーケットレポートの中で、XRPの総売上高が7,627万ドル(約80億円)であることを発表した。なお2019年四半期のXRPの総売上高は3,584万ドル(約37億5,000万円)だった。
第4四半期に1日あたりの平均取引量が増加
今回のレポートでは、仮想通貨の情報サイトであるクリプトコンペア(CryptoCompare)の発行したレポートの情報からXRPの動向を分析している。クリプトコンペアのレポートによると、2020年第3四半期の報告されたXRPの1日あたりの平均取引量は、4億358万ドル(約456億円)だった。これに対して2020年第4四半期の報告されたXRPの1日あたりの平均取引量は、第4四半期は16億1,000万ドル(約1,680億円)と大幅に増加した。
特に、第4四半期のXRPの取引量は1日で100億ドル(約1兆500億円)以上と、記録に残っている中で最高レベルに達した。取引量急増の原因としてリップルは、12月12日にXRP保有者向けに行ったSparkトークンのエアドロップを挙げている。
またXRPのボラティリティについても、第2四半期、第3四半期から大幅に増加したとまとめている。第2四半期のXRPボラティリティを日次リターンの標準偏差でみると3.0%、第3四半期の標準偏差では3.5%だった。これに対して第4四半期の標準偏差は9.6%となっている。またXRPの第4四半期のボラティリティはビットコイン(BTC)の5.8%やイーサリアム(ETH)の7.2%よりも高い数字となった。
XRP取引停止などによる取引量の影響は約12%
Swipe、バイナンスUS、Okコインなど一部の取引所ではXRPの一時停止や上場廃止の措置をとっている。これらの動きに対して今回のレポートでは、XRPを完全に取り除いた取引所は一握りだとしている。
なおXRPの取り扱いを変更した取引所を地域別にみると、アジア太平洋地域では1、ヨーロッパ・中東・アフリカでは14、アメリカでは18の合計33か所だった。アジア太平洋地域で変更したのはOSLという香港の取引所で、XRPによる支払いや取引サービスを停止している。これらの動きに対して今回のレポートでは、XRPボリュームの影響は約12%と推定した。
参考
・Q4 2020 XRP Markets Report
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文:かにたま