ビットコイン(BTC)の時価総額が、遂にVISAやマスターカード(Mastercard) などクレジットカード業界、JPモルガンやバンク・オブ・アメリカ(BAC)など既存の金融機関の3行合わせたそれを抜き去りました。ビットコインの時価総額は米国時間2月19日、1兆ドル(約106兆円)を超えて「世界の時価総額ランキング」リストの第9位にランクされました。
ビットコイン(BTC)時価総額はJPモルガンなど3大銀行合わせて追い抜く
CoinMarketCapによると、ビットコインの時価総額は1BTC当たり4万8,000ドルを付けて9000億ドルを超えた2月12日、VISAの4629億3000万ドル、ペイパル(PayPal)の3494億4000万ドル、マスターカードの3391億ドルを凌ぎました。
またビットコインの時価総額は、JPモルガン・チェース(約4307億ドル)とBAC(約2888億ドル)、シティグループ(約1324億ドル)を合わせた8518億8,700万ドルを上回りました。
ビットコインはこの時点で、時価総額に基づくランキングで、11兆5900億ドルのアップルやマイクロソフト、アマゾンなどに次いで世界ランクの第9位にランクされました。
ビットコイン世界時価総額ランキング上位に迫る
ビットコインは世界トップ10ランクに入りよって、電気自動車開発で急上昇のテスラ(Tesla)やメディア大手のFacebook、中国の電子商取引事業アリババ(Alibaba)より上位につけました。しかし、銀(シルバー)やGoogleの親会社アルファベット(Alphabet)、中国のIT・ネットサービス企業テンセント(Tencent)には及びませんでした。
ちなみに暗号資産(仮想通貨)の時価総額2位のイーサリアム(Ethereum/ETH)の時価総額は、トップ100資産リストで52位につけており、その時価総額は2097億ドルでした。ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)やモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)の時価総額を上回ります。
ビットコイン時価総額2兆ドルの予想も
ブルームバーグ(Bloomberg)は2020年12月ビットコインの分析リポートを発表して、2021年はビットコインにとって大きな年になると分析、価格は5万ドルを超えるだろうと予測していました。5万ドルは「目標とされる抵抗線」であり、時価総額はほぼ1兆ドルと予測されました。事態はまさにその通りになりました。
ブルームバーグのアナリストたちは、5万ドルの予想の根拠は、ビットコインの供給量が一段と減少することに加えて、価格上昇を加速する主要な要因として「有利なマクロ経済」であると指摘していました。ビットコイン採掘による日量は、2017年に約1,800BTCだったのに対して、現在は約900BTCにまで減少しています。
アナリストによると、人類の進歩や電化、デジタル化が後退しない限り、「ビットコインは投資ポートフォリオの中で金(ゴールド)の価値ある代替になる態勢にある」との結論に達しています。
またフィデリティ証券(Fidelity Investments)はさらに、昨年10月のリポートで、ビットコインの時価総額は2兆ドルに達する可能性があると分析しています。
参考
・Bitcoin’s Market Cap Soars Past World’s Largest Financial Institutions, Including JPMorgan Chase and Bank of America
・Bitcoin Market Cap Headed to $1 Trillion in 2021, Says Bloomberg
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