NTTドコモが手がけた自転車「STAMP BIKE」のショートムービーが公開されました。
話題の「STAMP BIKE」ショートムービーが公開
以下、プレスリリースより引用。
株式会社NTTドコモ(東京都千代田区、代表取締役社⻑:吉澤 和弘、以下NTTドコモ)は、自転車シェアリングサービス「docomobike share」の理念である「循環型社会の実現」をより多くの人に知ってもらえるよう、走ったタイヤの跡が広告になる『STAMP BIKE』という自転車を開発しました。そして、その取り組みを紹介するショートムービーを2019年3月27日(水)より公開します。
『STAMP BIKE』は、環境負荷の低減を啓発することを目的としています。『STAMP BIKE』から出る水がタイヤを濡らし、タイヤに刻まれた「環境へのやさしさ」を表現した絵と「しぜんをのこそう」というメッセージが、走るたびに道に映し出されます。
こちらは、2019年3月19日(火)の1日限定で、渋谷ストリーム稲荷橋広場(東京都渋谷区渋谷3-21-3) で走行を行いました。
ストーリー
動画は、後輪のエアレスタイヤを3Dプリンターで作成しているところから始まります。男性が街中にあるドコモ・バイクシェアの自転車に乗ると、走った跡がメッセージとなり現れます。通行人は思わずしゃがみ込み、映し出されたメッセージの写真を思わず撮ってしまうという内容となっています。
開発背景
NTTドコモは、自転車シェアリングサービス「bike share service」を、都市の移動手段としてだけでなく、循環型社会の実現や地球環境保護の観点から着目し、2011年にスタートしています。
2015年に株式会社ドコモ・バイクシェアを設立。そして2018年度の「bike share service」の利用回数は年間800万回となる見込みで、前年比約2倍のペースで成⻑し続けています。
2018年6月には、政府が環境負荷の低減と健康増進を目的とし、2020年度に向けて「シェアサイクル」用駐輪場を全国1,700カ所に倍増させる計画を発表しました。
そのような流れを受けて、2018年は「シェアサイクル元年」ともいわれています。
撮影エピソード
撮影は都内各所で行いました。地面に転写されたデザインが綺麗に映る場所を探すため、自転車が走行可能な公園や
公道、私有地など30ヵ所以上の場所をリサーチし、実際にロケハンも5回しています。
ストーリーボード
また、本施策はNTTドコモのSDGs活動の一環として位置付けており、中でも、17のゴール内「8. 働きがいも経済成長も」、「9. 産業と技術革新の基盤をつくろう」、「11. 住み続けられるまちづくりを」、「13.気候変動に具体的な対策を」の4つに寄与するものであると捉えております。
NTTドコモは、CSR方針で「国や地域、世代を超えて、人々がよりあんしん・安全かつ快適で豊かに暮らすことができる社会」をめざしており、これはSDGsの目的と同じです。
STAMP BIKEについて
仕組み
通常使用しているドコモ・バイクシェアの自転車に特殊なタイヤとポンプを設置しました。
ポンプから組みだされた水がタイヤに噴射されることでタイヤが常に濡れた状態になります。濡れたタイヤの跡がスタンプの様に地面に残る仕組みになっています。
制作工程
タイヤは3Dプリンタを用いたエアレスタイヤを使用しています。タイヤの制作には特殊なタイヤが制作できる会社の選定、テスト施策などを経て完成するまで約6か月もの月日を費やしました。
制作時に最も大変だったのは、地面に設置したときにタイヤの跡がキレイに残るようにすることです。
タイヤ面をフラットにすることで地面との設置面積を増やしたり、デザインの調整、スタンプ部分のゴムの硬度の検証など幾度となく試作を重ねて完成させました。
デザイン
チンパンジーやパンダ、シロクマなど地球温暖化の影響を受けている動物たちをモチーフにタイヤのデザインをしています。これは、環境負荷を軽減し循環型社会の実現をめざすドコモ・バイクシェアの理念を基にしたデザインです。
また『STAMP BIKE』が走った跡が残るように、動物たちの姿を未来に残していこうという思いを込めて「しぜんをのこそう」というコピーもタイヤにはデザインされています。
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