- グレースケール社の調達規模が2倍に拡大
- 米グレースケール社は、Q2に総額約8500万ドルを調達し、そのうち84%を機関投資家から調達した。同社役員は、機関投資家が参入していないのは「作り話」に過ぎないと指摘。
グレースケール社の調達規模が2倍に拡大
米大手仮想通貨投資ファンドであるグレースケール・インベストメンツ社の役員はThe Blockとのインタビューに対し、同社の信託商品への投資が第2四半期において2倍になり、機関投資家は「常に我々と共に投資している」と明かした。
グレースケール社の販売および事業開発のディレクターを務めるRayhaneh Sharif-Askary氏は、第2四半期に投資家から総額約8500万ドル(約91億円)を調達し、そのうち84%を機関投資家から調達したと説明。
同氏によると、グレースケール社は世界最大の仮想通貨の資産マネージャーの一機関として、投資家が要求する「従来の証券の形式に沿った仮想通貨資産の所有権」に応える様々な仮想通貨信託を提供している。そのため、機関投資家がまだ仮想通貨市場に参入していないと考えるのは「作り話」に過ぎないとみている。
「よく聞かれることだが、機関投資家が仮想通貨に関与する時期、投資を開始する時期について、メディアは多くの誇張表現を用いて報道している。」と同氏は述べ、「それは皮肉なことだ。なぜなら、我々はずっと長い間、機関投資家が常に我々に投資しているのを見てきているからだ」と語っている。
また、先日のBakktのローンチについて、「より多くの機関投資家を巻き込むことのできるプラットフォームの登場にわくわくした」とも語った。
なお、「我々は無駄のないチームだが、投資家を教育し、この資産クラスへのアクセスを提供しているのは我々だけではない」と話した。
仮想通貨に対する機関投資家の関心の高まりに加えて、とりわけ投資家からのアルトコインに対する関心の高まりを強調した。グレースケール社では、第2四半期に投資先のおよそ4分の1がアルトコイン信託に投じられたという。
「これは、投資家たちがこの資産クラスに対し関心を深め、より馴染み深いものになったことを象徴している。多様化が見られるのは素晴らしいことだ」とコメントした。