テレビゲームでその技術を競い合うeスポーツの人気種目に、サッカーゲームがあります。定番となっているサッカーのeスポーツは、これからも盛り上がりを見せると予想できるでしょう。
この記事では、eスポーツのサッカーに関する大会や賞金、観戦方法などを紹介します。
eスポーツのサッカー大会とは?
eスポーツの種目にはサッカーゲームのタイトルがたくさんあり、日本を含めた世界中でさまざまな大会が開催されています。
例えば、「ウイニングイレブン」「FIFA」「ロケットリーグ」などといった有名なサッカーゲームがeスポーツ大会を開いていて、多くのプレイヤーと観戦者を集めました。
それぞれのゲームタイトルの詳細と、その大会をチェックしましょう。
ウイニングイレブン
特に日本で人気を獲得しているサッカーゲームのウイニングイレブンシリーズは、多くのeスポーツ大会が開かれている常連タイトルです。シンプルな操作性と直感的な動き、そしてサッカーらしい戦略が特徴のゲームとなっています。
サッカー人生を味わえる「Master League」モードの搭載など、試合以外にも楽しめる要素が多いのも特徴です。近年はサッカーの挙動やスタジアムのリアルな描写にも拘っていて、より没入感を味わえるようになっています。
初心者でも始めやすいサッカーゲームなので、eスポーツに初めて挑戦してみたいという方にもおすすめのゲームです。
ゲームソフト「Football ウイニングイレブン 2020」は、日本eスポーツ連合(JeSU)のプロライセンス制度にも選ばれていて、団体が主催するイベントや大会が実施されています。
認定タイトルということから多くのプレイヤー人口がいて、オンラインでも気軽に対戦が可能です。
ウイニングイレブンは以下のようなeスポーツのサッカー大会を開催し、これまでに多くの実績を作ってきました。
注目度の高い大会が多く、今後もさまざまな形でeスポーツ大会を盛り上げてくれるでしょう。
FIFA
国際的な人気を誇るFIFAシリーズも、eスポーツ大会が頻繁に開催されるタイトルです。海外のゲームメーカーEA Sportsが実際のサッカーチームとライセンス契約を結んでいるため、ゲーム内で実在の選手やクラブチームを利用できるのが魅力です。
FIFA 20には30以上の公式リーグ、700以上のアイテム、17,000以上の実在選手が収録されています。現実のサッカーが好きなら、ファンとしても嬉しい要素が多いFIFAが楽しめるでしょう。
FIFAは海外で特に人気のゲームですが、国内でも「FIFA 20 グローバルシリーズ eJ.LEAGUE」などの大会が開催されています。
国際大会の「FIFA eWorld Cup 2020」につながる世界予選としての位置づけとなり、最終的には世界に羽ばたくeスポーツ選手を輩出するきっかけになるでしょう。こちらの大会は公共社団法人日本プロサッカーリーグ(JFA)によって主催されているのが驚きで、eスポーツが現実のサッカーの一種として扱われています。
このようにリアルスポーツとの接点が増えていくことで、eスポーツのサッカーはさらに大きなイベントに成長していくかもしれません。
ロケットリーグ
他にも変わり種でいえば、ラジコンカーでサッカーをプレイするロケットリーグもeスポーツのサッカーゲームに含まれます。
ロケットリーグとは、ラジコンカーをダッシュやジャンプで自由に動かし、大きなボールをゴールに叩き込むサッカーのようなゲームです。サッカーとは違ってオフサイドやファウルはないため、アクション要素の強いゲーム性が特徴になっています。
ロケットリーグは以下の大会を開催していて、高校生を含めた幅広い世代で楽しまれています。
全国高校eスポーツ選手権で毎回種目として選ばれていることから、今後も若年層を中心に人気となっていくでしょう。
eスポーツのサッカー大会の賞金は?
eスポーツのサッカーゲーム大会の賞金は、かなり高額に設定される事例が増えています。
eFootballの賞金
コナミは2019年にウイニングイレブンシリーズを用いた新たなeスポーツ構想として、「eFootball」を発表しました。このeFootballの賞金総額は200万ドル(約2億1,300万円)以上となり、過去最大の賞金規模になるとされています。
FIFAの賞金
FIFAも2019年に、「FIFA 20 Global Series」の開催を発表しました。
賞金総額300万ドルという大規模な大会になり、プレイヤーは年間を通して大会のグローバルシリーズポイントを手に入れて「FIFA eWorld Cup 2020」の出場権を争います。
2020年は他にも、ウイニングイレブンを含めたeスポーツ大会「JAPAN eSPORTS GRAND PRIX」が賞金総額500万円、日本テレビの番組「eGG」がロケットリーグのeスポーツ大会で賞金100万円を提示するなど、規模が大きな大会が複数開催されました。
このようにeスポーツのサッカーゲーム大会は、多額の賞金獲得のチャンスにもなっています。
実際に日本人プレイヤーが賞金を獲得した例もあり、ウイニングイレブンの公式大会である「eFootball.Open World Finals」で、アジアPS4代表のあると選手が世界トップに輝き、優勝賞金1万5,000ドル(約161万円)を獲得しました。
このように実績が増え始めていることも、eスポーツのサッカーの特徴です。
eスポーツのサッカー大会の観戦方法は?
eスポーツのサッカー大会を観戦する方法は、主にインターネット観戦と会場での直接観戦の2つあります。
インターネット観戦の場合
インターネット観戦は今やもっともポピュラーな観戦方法で、YouTubeやTwitchなどの動画配信サイトから大会を楽しみます。大会によって配信方法や利用する動画サイトが異なるため、事前に放送情報を確認しておくのがポイントです。
eスポーツカフェなどの施設を利用することで、大勢での観戦ができる場合もあるかもしれません。
会場での直接観戦する場合
eスポーツのサッカー大会の規模によっては、会場での直接観戦が可能な場合もあります。チケットの購入費や交通費が必要なこともありますが、会場の熱気を直接味わえるのが魅力的です。
まずは観戦したい大会がどのような方法で観客を募っているのかを確認し、そこから自分に合った観戦方法を選びましょう。
eスポーツのサッカー界を代表する選手は?
eスポーツのサッカー界を代表する選手には、以下のような方々がいます。
Web(ナスリ)選手
Web(ナスリ)選手は、eスポーツで初めてJFA選出の日本代表として選ばれたプロ選手です。
FIFAシリーズで多くの功績を残し、「FIFA eWorld Cup Grand Final 2018」では日本人唯一の出場者として健闘しました。
fantom選手
fantom選手もJFA選出による初めてのe日本代表者で、eスポーツのサッカー界を代表する選手のひとりです。
2015年に日本人で初めてFIFAのプロプレイヤーとしてプロゲーミングチームSCARZに所属し、「FIFA17 Ultimate Team Championship Rest of World Regional Final」「第2回日本eスポーツ選手権大会」などで優勝経験があります。
Leva選手
プロチームDetonatioN Gamingに所属するレバ選手も、日本で多くの実績を持つeスポーツサッカーの代表選手です。
「第18回ジャカルタ・パレンバン アジア競技大会」では金メダルを獲得し、その実力を世界に示しています。
eスポーツのサッカーの日本代表選手のになるには?
eスポーツのサッカーで日本代表選手になるには、普段からeスポーツ大会で実績を作ったり、出場権をかけた日本代表選出選で結果を残したりすることがきっかけになるでしょう。
例えば、「JAPAN eSPORTS GRAND PRIX」は、賞金の他に日本代表出場権をかけた大会として開催されました。
そういった大会で優勝・入賞を行うことで業界関係者の目に留まり、そこから日本代表デビューという流れも考えられるでしょう。
eスポーツのサッカー大会についてチェック
サッカーはリアルの運動だけでなく、eスポーツでもその人気を高めています。
今後eスポーツがオリンピックの種目に選ばれるようなことがあれば、サッカーゲームでも代表戦を楽しめるかもしれません。
この機会にeスポーツのサッカー大会をチェックして、プレイヤーとしての参加や観戦をしてみてはいかがでしょうか。