米国最大の取引所コインべ―ス(Coinbase)が2021Q1の業績公開、いよいよ上場へ

米国最大の暗号資産取引所であるコインベース(Coinbase)が、2021年のQ1(1-3月)の業績を公開しました。業績は過去最高で、暗号資産市場が強気相場での同社の収益性を顕著に表しています。

利益800億円超、ユーザー数は5000万人以上

コインベースが公開した主要な数字は以下の通りです。

  • ユーザー数は5,600万人で、昨年第4四半期末から30%増加
  • 利益は8億ドル(約870億円)程度
  • 総収益は18億ドル(約1,970億円)で、去年1年を既に上回っている
  • カストディされている暗号資産は2230億ドルで、市場全体の11%以上のシェアを占める
  • カストディされている暗号資産の過半数が機関投資家の資産

この四半期利益の規模感のイメージとして、類似のフィンテック企業と比較すると、ペイパル(PayPal)が15億7,000万ドル(約1,600億円)、スクエア(Squrare)が$2億9,400万ドルです。

同社の収益性は暗号資産市場の相場状況に大きく左右されることは過去の業績からも指摘されており、また同社自身も上場目論見書で同社におけるリスク要素であると免責しています。これは日本の取引所も含め、世界の暗号資産取引所企業のいずれもが同じ状況です。

しかし、コインベースは暗号資産市場が強気のとき、その収益性が極めて高いことをアピールした四半期業績の公開だったと言えます。また、機関投資家の資産残高が増えていて、今年1年はテスラをはじめとしたさまざまな企業がビットコインを購入しましたが、購入をサポートしていたのがコインベースであり、同社の収益にも寄与していると推測されます。

また、個人のユーザーの伸びも過去最高の成長曲線になっています。アメリカやヨーロッパ地域の暗号資産の盛り上がりを反映していると言えるでしょう。

コインベース(Coinbase)のIPOと暗号資産相場

コインベースは4月14日にナスダック市場にダイレクトリスティングでIPOを予定をしています。コインベースのIPOの暗号資産相場への影響は下記のコラムでも解説しています。

関連:コインベース上場における短期的なビットコイン(BTC)市場への影響とは?

4月14日の週の影響は大まかには以下の3パターンでしょう。

  • 何事もなく影響を受けずにイベント通過
  • Q1の決算も良かったので上場後の株価は調子がよく、暗号資産相場にも波及
  • 一時の1000億ドルのバリエーションは高く期待はずれ、イベント通過して暗号資産相場も連れ安

コインベース上場は暗号資産市場にとっても非常に重要なマイルストーンですが、短期の値動きは、いずれのパターンも想定したうえで行動パターンを練るべきでしょう。

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