発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するDAIZが、シリーズBラウンドにおいて事業会社7社との資本業務提携と、金融投資家9社を引受先とする第三者割当増資により総額18.5億円の資金調達を実施したことを発表した。
植物肉スタートアップとして国内最大の調達額に
©DAIZ
DAIZでは、2030年にタンパク質の需要に供給が追い付かなくなる「タンパク質危機」を見越し、代替タンパク質として注目されている「植物肉」の「ミラクルミート」を2019年12月より展開。
原料に丸大豆を使用していることから、大豆特有の臭みをと異風味が提言されているほか、味や機能性を自在にコントロールする独自技術「落合式ハイプレッシャー法」により、肉のような弾力・食感と旨味や栄養価の増大を実現した。
今回、DAIZはシリーズBラウンドにて味の素、丸紅、ENEOSホールディングス、日鉄物産、兼松、兼松食品、きちりホールディングスの事業会社7社との資本業務提携、三菱UFJキャピタル、農林中央金庫、三井住友海上キャピタルなど金融投資家9社を引受先とする第三者割当増資により、総額18.5億円を資金調達したことを発表した。
これにより、累計資本調達額は30.5億円に。植物肉スタートアップとしては国内最大の資金調達とのことだ。
今回の協業により、味の素やニチレイフーズとは「ミラクルミート」を原料とした家庭用・業務用商品の共同開発を実施。
丸紅、日鉄物産、兼松、兼松食品とは、商社のネットワークを通じて「ミラクルミート」の国内外への販路拡大を推進する。
ENEOSホールディングスとは、食肉や脱脂大豆由来の植物肉と比べて環境負荷が小さい「ミラクルミート」の普及を通じて、低炭素社会の実現を目指す。