仮想通貨は2019年末までに回復?ファンドストラット社が予想レポートを発表

ファンドストラット(Fundstrat)社のアナリストであるトム・リー(Tom Lee)氏が2月8日、同社の2019年における仮想通貨市場の予想レポートの一部を自身のツイッターに投稿した。

2019年に仮想通貨市場が好転する要因とは?

同レポートでは、2018年の仮想通貨市場は期待に反する1年だったとしながらも、2019年は状況が改善する見込みであることを発表。リー氏はレポートの一部を引用し、法定通貨から仮想通貨市場への流入やブロックチェーンについてなど、仮想通貨市場へ好影響となる改善が2019年に増加するとの予測を明らかにした。

リー氏が公開した、レポートの冒頭部分では2018年はライトニングネットワークや取引所の拡大、ウォレットの成長などの成果があったものの、逆風となるような規制強化やICOの影響などネガティブな要素によって相殺されたいたと指摘。

しかし2019年は状況が変わり、逆風が追い風になるとしている。その一方で、2019年に仮想通貨のマスアダプションは起こらないだろうとしながらも、年末までに価格が明らかに回復するとの予想を発表していた。

2019年の好材料について同社は、ドル安になる可能性を挙げ、仮想通貨の価格上昇につながると指摘していた。その他には、大手の仮想通貨取引所バイナンス(Binance)がクレジットカードによる決済の受け入れ開始などを挙げている。また、ライトニングネットワークの利用が浸透するとしている。 1MLが提供するライトニングネットワークに関するデータによると、執筆時点(2月8日)でノードの数は6,000を超え、全体のキャパシティは約660BTC(約2億6,500万円)に達していた。

これまでビットコイン(BTC)の価格について強気だったトム・リー氏

同レポートはファンドストラット社のストラテジストであるロバート・スライマー(Robert Sluymer)氏の考えと多少の相違があるようで、同氏は2月6日、「ほとんどの仮想通貨の価格構造は弱く、最安値を記録するリスクがある」との見解を示していた。

リー氏はこれまでビットコイン(BTC)の価格上昇を強く主張する人物として知られ、2018年1月には年末までに2万5,000ドル(約280万円)に到達するとの予想を発表していた。その後、同年11月に年末までに1万5,000ドル(約170万円)になるという下方修正。12月には、時期を明確にはしていないものの、ビットコインの適正価格は1万3,000~1万4,800ドル(約147万~178万円)だと主張を展開していた。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

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文:Akihiko Hirata(@akkyhira

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