

リクルートカードにはMasterCard(マスターカード)、VISA、JCBの3種類のカードブランドがあります。
カードブランドが3種類もあると、使える店舗にどのような違いがあったり、発行手数料や電子マネーが利用できる金額などの違いについて疑問が出てきます。
今回は、リクルートカードにおけるこれら3つのカードブランドにどのような違いがあるのか、比較検討して解説していきます。
MasterCard(マスターカード)、VISA、JCBの共通点
まずはMasterCard(マスターカード)、VISA、JCBの共通点についてです。
これら3種類のカードブランドは、どのブランドであっても年会費は無料となっており、ポイント還元率は1.2%という共通点があります。
また、カードを利用することによって貯まるリクルートポイントは、Ponta ポイントに1対1の割合で交換することができる点も同じです。貯まった Ponta ポイントは Ponta ポイント提携の店舗で1ポイントあたり1円として利用することができます。
有効期限は最終アクティベートがあってから1年間であり、1年に1回以上利用していれば有効期限は実質無制限となります。
MasterCard(マスターカード)とVISAの違いは?
MasterCard(マスターカード)はVISAと同じアメリカの国際ブランドです。利用可能な店舗が世界中にあり、世界各国で幅広く利用できるという特徴を持っています。
リクルートカードにおいてこの2つのブランドの決定的な違いは、iPhoneやApple Watchにクレジットカードや電子マネーを登録して使えるようになる「Apple Pay」です。
どちらもApple Payへの登録はできますが、MasterCard(マスターカード)はアプリ・インターネットでのApple Pay利用が可能になる一方、VISAは国際ブランドの制約からWalletアプリ内での Suica チャージができなかったり、アプリ・インターネットでの決済ができないという特徴があります。
Apple Payを十分に活用したいという方は、MasterCard(マスターカード)のリクルートカードを選ぶといいでしょう。
MasterCard(マスターカード)・VISAとJCBの違いは?
リクルートカード にはJCBブランドもあります。
JCBとMasterCard・VISAの違いとして、ETC カード、チャージがポイント対象となる電子マネーの種類、利用可能な店舗数の3点があります。
以下に詳しくそれぞれのカードの違いを解説していきます。
ETCカードカードの発行手数料
MasterCardやVISAの場合、ETC カードを新規で発行する際に発行手数料として1,000円(税抜)かかります。
しかし、JCBのリクルートカードなら ETC カードの発行手数料と年会費が無料。ETC カードの発行を検討している方には、JCBのリクルートカードがおすすめです。
QUICPayが使える
JCBのリクルートカードには、後払い式の電子マネー「QUICPay」が使えるというメリットもあります。
QUICPayはnanacoにも搭載されており、セブンイレブンでQUICPay(nanaco)として利用するとnanacoポイントも貯まります。つまり、クレジットカードによるリクルートポイント 1.2%に加え、0.5%のnanacoポイントも付くのでポイントの二重取りが可能。
nanacoチャージという方法を使うと、MasterCardやVISAでも1.7%のポイント還元はありますが、普段からQUICPayを使用している方ならJCBのリクルートカードが向いているかもしれません。
チャージポイント対象の電子マネー・チャージできる金額の上限
カードブランドの違いにより、チャージポイントの対象となる電子マネーが異なります。
nanacoとモバイルSuicaは3ブランドで共通ですが、楽天EdyとSMART ICOCAがチャージポイントの対象となるのはMasterCardとVISAのみです。
楽天EdyやSMART ICOCAを利用しているという方は、JCBのリクルートカードではポイントが貯まらないので注意が必要となっています。
VISA・MasterCard | nanaco モバイルSuica 楽天Edy SMART ICOCA |
---|---|
JCB | nanaco モバイルSuica |
また、JCBのリクルートカードでは、ユーザーごとにJCBギフトカード、鉄道回数券、電子マネーチャージなどの利用可能額が設定されています。
JCBの会員サイトである「My JCB」のトップページにある「ご利用可能額照会」を選択し、「JCBギフトカード、鉄道回数券、電子マネーチャージなどの利用可能額の照会はこちら」を選んでください。
これによってJCBギフトカード、鉄道回数券、電子マネーチャージなどの利用可能額が表示され、どれぐらいの範囲で nanaco チャージが利用可能かということを把握することができるようになります。
一方、MasterCardやVISAのリクルートカードは電子マネーのチャージは1ヶ月で20万円が上限となっています。
カードが使える店舗数
カードの利用可能な店舗数で言うと、MasterCardとVISAは圧倒的に世界中で加盟店が多いというメリットがあります。
一方、JCBでは海外で使えない加盟店が多く、MasterCardやVISAなどのサブカードを持たざるを得ないといった状況です。
銀聯カード
リクルートカードのうち、MastercardブランドとVISAブランドはどちらも三菱UFJニコスが発行しているため、MUFG銀聯カードを発行することが可能です。
MUFG銀聯カードのポイント還元率は本体のリクルートカードと同じで1.2%、中国に長期滞在する場合は非常に便利なカードです。
通常であれば発行手数料として本会員は1,000円(税抜)、家族会員であれば300円(税抜)かかるのですが、キャンペーンが開催されるとそれぞれのカード発行手数料が無料になるというお得な期間があります。
これに対して、JCBブランドのリクルートカードではMUFG銀聯カードを発行できないといった違いがあります。
ブランドの違いを理解して自分に合ったリクルートカードを作ろう
今回の記事ではリクルートカードのMasterCard(マスターカード)、VISA、JCBを比較し、それぞれの特徴や違いについて解説しました。
あなたのリクルートカードの利用目的や利用頻度に合ったカードブランドを選択できればお得にカードを利用することができますよ。