ビットコインは6月に再び高騰?ブルームバーグのレポートは1,000万円の可能性を示唆

ビットコイン(BTC:Bitcion)価格は2020年にほぼ2倍になり、2021年の年初から現在までにおよそ35%値上がりしています。4月に65,000ドル(約716万3,000円)の史上最高値を記録したものの、その後5月には価格調整の圧力を受け、急激に下落しました。

ブルームバーグ(Bloomberg)のコモディティ部門トップアナリストのマイク・マクグローン(Mike McGlone)氏によると、今後のビットコイン価格は20,000ドル(約220万4,000円)にまで下落する可能性よりも、100,000ドル(約1,102万円)にまで上昇する可能性の方が高いと分析しています。

休息に入ったビットコイン

ブルームバーグ暗号資産(仮想通貨)部門は、2021年6月版のレポートを発行しました。その中でマクグローン氏は、ビットコインの現状について「強気市場に入る前の休息状態」と述べ、ブルームバーグ・ギャラクシー・クリプト指数(BGCI:The Bloomberg Galaxy Index)も、6月に再び強気市場が始まる可能性を示しているとしています。

またマクグローン氏は、今後のビットコインは4月に比べて「より強く活発でありながら拡張性は低い」とも表現していますが、これはビットコインが20,000ドル程度に下落するよりも、100,000ドルレベルにまで上昇し続ける可能性が高いという分析です。

レポートでは、縮小する供給量と機関投資家による巨額の資金流入を引き合いに、今後ビットコインの上昇トレンドが続くことを示唆しています。さらに、2020年は前代未聞の世界的な財政・通貨刺激策の中、ビットコインが半減期を迎えたことで、機関投資家がビットコインに投資先を変えたことを考えると、2013年の55倍と2017年の15倍という価格暴騰時と同じように、三度目の半減期の翌年である2021年にも同様の価格上昇が起きると予測しています。

ビットコイン採用の動きはまだ初期段階にあるものの、テスラ(Tesla)社がビットコインを資産計上したことで、その価値は重みを増しています。その中でビットコインは、ここ数日30,000ドル台で推移していますが、マクグローン氏は、現在進行中である価格調整後、数か月で価格は上昇すると予測しています。

ビットコイン(BTC)の基礎体力

現在ビットコインは40,000ドル(約440万8,000円)以下で取り引きされています。多くの投資家は、主としてエネルギーの過剰消費問題などの議論が長引いていることを理由に、ビットコインの短期的なパフォーマンスに一喜一憂している状況ですが、ファンダメンタルズの観点からビットコインを見ると、楽観的となっています。

前述した通り今回のレポートでは、2021年にビットコインの価格が20,000ドルに向けて下落することはないという根拠について、2020年の半減期と前例のない世界的な通貨の増刷、その他の基礎的な市場情勢を指摘しています。

さらにマクグローン氏は、「その他にも2020年の供給量カット、機関投資家による仮想通貨購入、イーサリアム(ETH:Ethereum)の将来とカナダやヨーロッパでのETFブームを考慮すれば、ビットコインは20,000ドルに向かうよりも、100,000ドルに向かって上昇する可能性の方がはるかに大きい」と付け加えています。

ビットコインの強固なファンダメンタルズと技術的な基盤によって、現在の市場は強気の方向へ短期的に支えられているとされています。そして、マクグローン氏は、大規模な価格調整が再度行われる可能性はまだ低いままだと考えています。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
For Bloomberg Analyst, Bitcoin Is More Likely To Go To $100,000 Than $20,000 From Here

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