仮想通貨などさまざまな資産の取引を行えるイートロ(eToro)は8月25日、2021年第2四半期の財務レポートを発表した。この中で同社は、資産クラス別の取引と金利からの手数料の内訳で仮想通貨によるものが増えていることを明らかにした。
手数料の内訳で仮想通貨の割合が7%から73%に増加
今回のレポートの中でイートロは、資産クラス別の取引と金利からの手数料の内訳、ユーザー登録、など複数の項目で変化が起こっていることを明かした。資産クラス別の取引と金利からの手数料の内訳では、2020年第2四半期では、仮想通貨の占める割合は7%だった。これに対し2021年同四半期で仮想通貨の占める割合は73%に増加している。
この変化についてイートロは、歴史的に見て特定の商品、市場、または資産クラスにおける取引活動の増加が総手数料に影響を及ぼすことはあると認めている。過去には、2017-18年および2020年の第4四半期に仮想通貨の価格と取引量が急増した。これにより、この期間の仮想通貨から得られる手数料が増加しているという。
第3四半期の全体的な取引活動は上半期に比べ減速
ユーザー登録数については、2021年第2四半期終了時点での登録者数は2320万人、うち260万人が新規登録者だった。また、本人確認を済ませており、少なくとも1回以上取引を実行し、残高がプラスとなっているアカウントの数も変化している。2020年第2四半期終了時点でのアカウント数は80万だったが、2021年第2四半期終了時点での200万アカウントだった。
イートロのヨニ・アシア(Yoni Assia)共同創業者兼CEO(最高経営責任者)は、「当社は、短期的な収益性よりも成長に重点を置いているため、マーケティングチャネル全体に再投資し、製品提供とグローバルプレゼンスの継続的な拡大に努めている」と述べている。また、同氏は、「第2四半期の数字だけでなく、第3四半期のイートロへの新規ユーザーの加入やプラットフォームでの全体的な取引活動は、過去最高だった2021年上半期に比べて減速している」と話した。
参考
・eToro Investor Update – Q2 2021
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