米仮想通貨決済企業サークルのジェレミー・アレールCEOは、フェイスブックのリブラやステーブルコインといった新たなデジタル資産の形が拡散する一方で、ビットコイン(BTC)などの「非国家主体」の仮想通貨もあせて成長を続けるとの見方を示した。6月24日に公開されたCNBCの番組でのインタビューで述べた。 ...

2016年8月、Bitfinex(ビットフィネックス)は不正アクセスにより約12万BTCのビットコイン(BTC)をハッカーに盗まれたという過去を持つ。2月25日のBitfinexの発表によると、盗まれた12万BTCのうち、27.66270285 BTC が米政府の協力の下Bitfinexへと返還されたという。

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Bitfinexのハッキングとテザー不審

2016年8月初旬、イーサリアムクラシックの誕生により賑わっていたアルトコイン市場の真っ只中、べUSD最大の取引所Bitfinexがハッキングにより約12万BTC(現在の価格で500億円に相当)が盗まれた。この影響により、ビットコインは大幅な暴落を記録したのは当時でも鮮明に覚えている。

Bitfinexはその後、ハッキング被害にあった資産残高分全ユーザーの資産を一律36%カットし、新規BFXトークンという債務トークンを発行して、1USD=1BFXを充当した。BitfinexはBFXを月に1度取引所の利益から買い戻すという形を取ったものの、その買い戻しを自社の親会社iFinexが保有するTether LimitedからUSDTを発行。そのTetherで買い戻したことにより、現在のTether不審の発端となった。

今回、2018年11月に米政府と共同して捜査を行った結果、2016年のハックにより得られた収益である見られるビットコインを回収したという。

 

*この収益はハッカーまたはマネーロンダリングによるものと見られるが、詳細は公開されていない

 

回収されたビットコインの行方は?

BFXは2016年にBitfinexに上場され売却が可能となり、2017年4月にはすべてを買い戻しを終了したとし、BFXをすべて破棄を行った。BFXホルダーにはさらにもう一つの権利が付与されており、Bitfinexを運営する親会社のiFinexの株に変換することができるとし、その保有者のために取引が可能な”リカバリー権を持つトークンのRRT(Recovery Right Token)”を発行している。

今回戻った27.66270285 BTCはRRT保有者に1RPTあたり1ドルを上限とし配当されることになる。この配当はUSDで行われるため、27.66270285 BTCは売却される予定となる。

今回のハッカーの利益とみられるビットコインの返還は、仮想通貨投資家にとって大きなニュースであると言える。今後捜査が進むと、マウントゴックスのようにある日突然12万BTCが戻ってくる可能性も考慮しなくてはならないだろう。

 

出典:https://www.bitfinex.com/posts/198

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