みずほフィナンシャルグループが開発する独自デジタルコインのサービスが、3月1日に始まる。
日本で、メガバンクが提供するデジタルコインのサービス開始は初めてであり、非常に注目の集まるニュースだ。
みずほ、独自デジタルコインサービス3月1日に開始
みずほフィナンシャルグループは、3月1日に独自のデジタルコイン「Jコイン」サービスを開始することが発表されている。
「Jコイン」は、その他のデジタルコインと同様に「1コイン=1円」となっている。
主に、送金や決済へが目的のようだ。
みずほは、日本中にまたがる60の企業と提携し、「Jコイン」のウォレットとなる口座5600万を保有している。
数年以内に最低30万の加盟店と、650万のユーザーを獲得することを目標としている。
他の競合との差別化のカギは
昨今、ラインや楽天など多くのプラットフォーム企業が独自のコイン・トークンを発行しており、そのサービスの差別化が難しくマーケット獲得が困難を極めている。
ユーザー保有数では、現在ライン7900万人に負けている。加盟店舗数もラインは既に130万店舗を超える。
少ない保有ユーザー数に対して、より多くの加盟店・ユーザー獲得を狙うみずほの戦略は以下の通りだ。
- 店舗には、クレジットカード会社などが設定する2~5%の手数料より低い手数料で提供
- アリババの提供するアリペイなど、海外決済サービスと提携
- クレジットカードと異なり、サービス利用に審査を必要としない
- 18歳以下の未成年でも利用可能
- Jコインウォレットから、口座への入出金が無料
これらの幅広いユーザー層に向け、圧倒的に利用者のコストを下げた戦略は功を奏し、顧客獲得なるか、今後に要注目だ。