分散型アプリケーション(DApps)やNFTなどの分析を行っているダップレーダー(DappRadar)は7月27日、Web3のエコシステムにおけるソーシャルダップスの成長と影響についてのレポートを公開した。
2023年第2四半期のソーシャルダップスUAWは市場の13%
今回のレポートによると、ソーシャルダップスのユニークアクティブウォレット(UAW)は、2023年第2四半期に1日あたり24万8,042を記録した。これは市場の13%に相当する数字だ。
ソーシャルダップスの人気が高まっている理由として、ダップレーダーは「プライバシーへの懸念が高まっている」という点を挙げた。「個人情報が漏れることなく、仲間との安全なつながりを求めるユーザーが増加している。そこにソーシャルダップスが登場し、より安全でプライベートなコミュニケーションの場を提供している」というのが、今回のレポートでの見解だ。さらに、ソーシャルダップスの中には、ユーザーがプラットフォームに参加することで、ポイントやNFTなどの報酬を得ることができるものもあるという特長も持っている。
ブロックチェーン業界のより広い傾向を反映している
同レポートの中でダップレーダーは、ソーシャルダップスとゲームとの結びつきについても指摘している。ソーシャルダップスをホストしている上位5つのブロックチェーンのうち4つは、有名なゲームインフラプロバイダーでもある。具体的には、BNBチェーン、ポリゴン(Polygon)、ハイブ(HIVE)、アービトラム(Arbitrum)だ。
2023年第1四半期と第2四半期における、これらのブロックチェーンにおけるソーシャルダップスのUAWを見ると、BNBチェーンの第2四半期の月平均UAWは61万2462を記録した。これは、前四半期比で22%の増加であり、チェーン内総UAWの46%を占めている。僅差で続くポリゴンは、第2四半期の月間平均UAWが10万3,788を記録。前四半期比で20%の増加、チェーン内総UAWの17%を占めている。
このような数字に対して、ダップレーダーは、「ゲームブロックチェーンがソーシャルダップスをホストするためにますます活用されているという、ブロックチェーン業界のより広い傾向を反映している」と述べている。さらに、同社は、「ゲームブロックチェーンの汎用性と有用性を物語っているだけでなく、分散型世界におけるソーシャルメディアの進化を示唆している」とも分析している。
参考
・Twitter X Rebranding – A Prelude to the Rise of Social Dapps?
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