仮想通貨上のドルを発行する最大手ステーブルコイン発行会社であるテザー社(Tether)は、ビットコインのネィティブL2となるライトニングネットワーク上でUSDTを発行すると発表。USDTは仮想通貨時価総額ランキングでイーサリアム(ETH)やリップル(XRP)に続く4位となっており、ステーブルコイン最大のシェアを持つ。
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ライトニングネットワーク上でUSDTを発行
テザー社は31日、ビットコインのネィティブL2となるライトニングネットワーク上で最大手ステーブルコイン「USDT」を発行すると発表。さらにベースレイヤーでもUSDTを発行するとしており、ライトニングラボによって開発されたタップルートを活用したプロトコルとなる「タップルートアセット(Taproot Assets)」を使用するという。
USDTは元々ビットコインネットワークを間借りする形となるオムニチェーン上で発行されていたが、2017年にイーサリアムへ移行しビットコイン手数料の高騰から次第に需要が低下し、2023年にはオムニレイヤーを介したUSDTのビットコイン上での発行を廃止していた。
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— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) January 30, 2025
ビットコインL2の需要増加
ビットコインのL2となるライトニングネットワークは2018年1月にメインネットにローンチしたものの、仮想通貨取引所では導入があまり進んでおらずその特性から高額送金自体の対応問題などが未だに課題となっている。一方でビットコイン上に新たなネットワークを展開するL2導入は複数のプロジェクトが行っており、バビロン(Babylon)などのビットコインステーキングなども多くの需要を集めている。
このようなビットコインL2上ではUSDTをネットワーク形式に適合した形で裏付けトークンとして発行し、ユーザーが資産をブリッジするのが一般的だがライトニングネットワークはイーサリアムのロールアップ(Rollup) と異なり簡易なスワップや支払いが主な機能となる。一方でUSDTをこのようなネィティブ発行に対応することでよりセキュアで高速なスワップをビットコイン上で可能にするということだ。
ライトニングラボのCEOエリザベス・スターク氏は「最もオープンでセキュアなブロックチェーン(ビットコイン)を使用してドルを海外送金可能となった」と述べている。
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