- ハッキング発覚のバイナンス、予定通りCEOのAMA続行へ
- 7000BTC相当(約45億円)のハッキングが発覚した仮想通貨取引所バイナンスは、本日12時よりAMAを実施、公式の声明が発表される。市場にも重要な状況だけに、発言に注目が集まっている。
バイナンスのCZ氏、ハッキング発覚も予定通りAMA続行へ
本日、ハッキング被害により約7000BTC(45億円相当)の資産が流出した仮想通貨取引所バイナンスは、日本時間8日の12時にAMAセッションを行うと公式より発表があった。このAMAセッションでは、同社CEOのCZ氏がユーザーの質問に答えるコーナーとして予定されていたもの。ハッキング被害直後ではあるものの、通常通り実施するという。
セッション内容はわかっていないが、事件直後の公式の場での発言に注目が集まっている。
A reminder that @cz_binance will still be hosting a LIVE periscope #AMA at 3AM UTC (a little under 2 hours time) here on @Binance.
We know that many of you have questions and we look forward to answering them. Binance (@binance) 2019年5月8日
バイナンスのハッキング被害は、本日午前9時前後に7072BTCが盗難されていたことを公式側が発表したことで発覚。セキュリティの高さに定評のある取引所であったが、資産の流出が確認された。
しかし、仮想通貨の流出も、流出後の迅速な対応(以下の2点)を行なったことで、大きな急落には繋がらず、高い評価を受けている。
- 被害総額を全て補填・返金
- AMAイベントを行い、公の場で質問に答える姿勢
バイナンスはハッキング侵害を公表した際、被害に遭った顧客資産は同社が管理するSAFUファンドから補填されるためユーザーへの影響はないと述べていた。SAFUはSecure Asset Fund for Usersの略で万が一の際にユーザーの資産を補填されるために昨年7月にバイナンスの取引手数料の10%が自動的に貯蓄される基金である。ハッキングなどの被害に備えた対策が功を奏した。
また以前から予定されていたバイナンスのCEO、CZ氏のAMAセッションが続行する点も高い評価に値する。ハッキングなどの異常事態が起きた際、通常であれば非常対応をするためにAMAセッションを続行する企業は少ないだろう。
しかし、バイナンスでハッキング被害が起きたことは事実である。
業界の中で高い信頼を得ていた取引所の流出被害は、業界に与える影響も軽微であるとは言い難い状況であり、今回のAMAでCZ氏がどの様な発言をするか、今後の業界を左右する重要な節目となるかもしれない。