午前0時過ぎにサトシ・ナカモトの正体が明らかに?謎のウェブサイトでカウントダウン

ビットコイン(BTC)最大の謎、開発者といわれるサトシ・ナカモトが誰なのか、gotsatoshiというウェブサイトTwitterで2019年5月14日GMT15時50分(日本時間15日午前0時50分)に明らかになりそうです。単なる茶番劇ならその責任は大きいと言わざるを得ません。

ウェブサイトとTwitterは5月初めに登場、信ぴょう性は不明

公開されたウェブサイトにメールアドレスを入力してログインすれば、「購読予約確認済み」のお知らせがあり、メーリングリストに登録されます。またTwitter上では、@gotsatoshi名でサトシが誰なのか、自己紹介が書き込まれるはずです。もちろんこのウェブサイトやTwitterが信用できるかどうかは不明で、静観する以外の道はありません。このウェブサイトには、「Where in the world is Satoshi?(サトシは世界のどこにいるのか?」と問いかけるとともにカウントダウン表示があります。

ツイッターのプロフィールには「発明家それとも開発者、未来派、暗号愛好家、ブロックチェーン支持者」とあり、「クレイグ・ライト(Craig Wright)ではない」と断言しています。

サトシ公表の火付け役はマカフィー氏

一部には、これはニューヨークで毎年開かれるコインデスク(Coindesk)主催の仮想通貨とブロックチェーン技術の世界最大規模イベント「Consensus 2019」(5月13-15日)に関連するPRの一環ではないかとの憶測があります。このイベントに関する大きなPRキャンペーンである可能性は否定できません。

事の始まりは1カ月前です。セキュリティソフトウエア大手の創設者で次期大統領選出馬をを表明したジョン・マカフィー(John McAfee)氏が4月17日、Twitter上で「サトシが誰か知っている」と述べ、誰かという論争は終止符を打つべき時で、私がその名前を明かそうと投稿したことに始まりました。その後マカフィー氏は、真相暴露の計画を撤回しました。

ハリー・ポッターの「賢者の石」との共通点も?

ウェブサイトとTwitterで「gotsatoshi」が、突如出現したのは5月初めのことになります。gotsatoshiは本人かそれとも別人か、目的は何かなど一切ヒントはありません。ウェブサイトに登録すると、「Thank You」の返事があり、発信元が「Got Satoshi?; 3110 P2P Drive; Hutontherock, The Sea 132009」とあります。Hutontherockは「hut on the rock」(岩の上の小屋)の略でハリー・ポッター「賢者の石」編で初めて発見する小屋から発した手紙のそれはうり(瓜)二つです。

参考までに、ホグワーツ魔法魔術学校からの手紙の受取人は、まさに「Mr H. Potter, The Floor, Hut-on-the-Rock, The Sea」となっています。gotsatoshiとH・Potterと同一人で、そうなると今回の騒ぎは、まさに虚構と言っても否定できません。

人騒がせな茶番劇か?

英国のM・サッチャー元首相は「鉄の女」と言われ、数々の明言を残しました。その名言の1つは「Being powerful is like being a lady. If you have to tell people you are, you aren’t(実力があるか否かは、レディーの資格があるかないかに似ている。自分で自分はレディーよと言わなければならないようでは、レディーの資格はない)」です。自分がサトシと主張しているクレイグ・ライト(Craig Wright)氏は、そうではないと言う人を訴えるとまで言いますが、サッチャー元首相の言葉とは対照的です。

サトシ・ナカモトであることを示す証拠は、本人のプライベートキーのそのものでしょう。これまでのところ誰もその証拠を示していません。さて今回もまた、人騒がせの行き過ぎた茶番劇になるのでしょうか?

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参考
Bitcoinist
Coinspeaker

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