仮想通貨取引所ポロニエックス(Poloniex)で債務不履行、ビットコイン(BTC)資産が喪失!

仮想通貨取引所ポロニエックス(Poloniex)でデフォルト発生

アメリカの仮想通貨取引所ポロニエックス(Poloniex)で困ったことが起きました。

レバレッジをかけたマージン取引でCLAMという仮想通貨が70%以上の大暴落を起こし、マージントレードを行なっていた人に大量のロスカットが続出、1,800BTCが返済されないという事態になりました。このマージントレードのコインの借入先は、同じくPoloniexの「レンディング口座」から貸し出されています。個人的にもこの事件でかなりの痛手を被りました。

マージントレードで事件が起きたのは5月26日だったそうですが、レンディング口座には特に変化は見られず、通常通りでした。しかし6月6日Poloniexが急にメンテナンスを行い、翌日6月7日に今回の債務不履行(デフォルト)事件について発表、それと同時にレンディング口座を持っている人の資産が一律で16.202%減らされたのです。Poloniexの口座保有者の0.4%に当たるということですが、これはかなりショッキングでした。

問題なのは口座履歴にこの喪失したコインの明細がないことです。これでは損失が明確になりません。

最初はこのデフォルトのニュースを知らず、6月6日にも追加でPoloniexへコインを送っていて、それが反映していないのだと思い、Poloniexに問い合わせを行なっていました。その後デフォルト事件を知り、再度問い合わせたところ、Poloniexからは以下のような返事が来ています。

「現在、債務不履行の借り手に対して、借り手に借りるBTCを返済するように求めています。 資金を回収したら、影響を受けた貸し手に返金します。 私たちはまた、マージン貸し手の損失を回避するための他の方法を模索しており、これらの取り組みの状況について影響を受けた貸し手とコミュニケーションを継続していきます。」

文面は英語でしたが、こんな感じの回答でした。

PoloniexのTwitterではこのようにコメントしています。

果たして、Poloniexは何か解決策を発表してくれるでしょうか?

今後多くのレンディングのユーザーが、Poloniexの利用をやめる(出金する)と、マージントレードで借りる人の利率が高くなり、マージンの魅力も減ってしまいます。そうならないためにも何かしらの保証をしてくれるかもしれない、と淡い期待を持っています。

レンディングサービスのリスク

Poloniexには「Exchange、Margin Trading、Lending」という3つの口座があります。資産は口座内振替をして利用します。今回の資金徴収の対象はレンディング口座のみです。

Poloniexのレンディングサービスは、個人間の貸し借りで、取引所は手数料を徴収(15%も)アメリカ人は利用できません。レンディング口座はマージントレードで借りた人が返せなくなったらいつでも貸し倒れのリスクがあるという事です。

下記は現在のPoloniexのBTCレンディングのレートです。


出所:Poloniex
レンディング口座 BTCの貸し出しレート(6月9日現在)

6月8日8:43UTC時間のデフォルト発表前はレートが0.0080%で貸し出しをしていました、発表後はレートが10倍以上になり0.0955%でした。現在は少し落ち着いて0.0650%前後、それでも通常よりもかなり高いレートで貸し出せます。

なぜ利率が高騰したか?

これは今回の事件で、16%も資産を抜かれたユーザーがレンディングから撤退し、貸し玉が減ったことによるものです。逆に言うと、この状況で貸し出しを続けられれば少しは取り戻せるかもしれませんね。

まとめ

Poloniexでデフォルトが起きたのは多分初めてだと思います。その後の方針はかなり同意できませんが、Poloniexの今後の動向を見ていくしかないでしょう。

仮想通貨に興味のある方には、今回のPoloniexデフォルトも単なるニュースの1つとして通り過ぎず、関心を持っていただけたら幸いです。

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