
シンガポールは暗号資産(仮想通貨)への驚異的な投資フィーバーに沸いています。シンガポールは米国や欧州の一部諸国を除いて、取引決済目的に仮想通貨を受け入れて経済発展する主要な国の1つになろうとしています。
シンガポールは、仮想通貨に対する投資が極めて盛んで、シンガポール内国歳入庁(IRAS)は仮想通貨の取引と投資目的のために仮想通貨を利用する企業に対して、一連の税制ガイドラインを含む規制を強化していますが、仮想通貨の将来性については前向きな政策を堅持しています。
シンガポールは仮想通貨の成長を抑えずに規制に成功
投資に関連して問題になるのは、仮想通貨市場のボラティリティでしょう。代表的な仮想通貨ビットコイン(BTC)の価格は、例えば2日間で数十%上がれば、次の3日間でそれ以上下落することはないとは言えません。しかしシンガポールの金融機関や一般投資家は、このボラティリティを克服して大きな財を成してきました。
シンガポールでは、ビットコインがデジタル通貨の世界の主要プレーヤーとなり、多くの企業から受け入れられており、次いでライトコイン(LTC)が2番目に人気のコインとなっています。
中央銀行に相当するシンガポール金融管理局(MAS)は2014年、マネーロンダリングやテロ活動利用のリスクを削減するため、これら仮想通貨の規制・管理に乗り出しました。シンガポールは、仮想通貨の成長を抑えることなく、規制に成功した国として知られています。
仮想通貨取引所は認可制ではないが、取引には消費税がかかる
シンガポールでは、仮想通貨取引所は認可制ではなく、国内事業にライセンスは必要ありません。しかし、仮想通貨の取引に対して日本でいう消費税(GST)が適用されます。
適切な規制があってもなお、これらコインに関わる詐欺行為やマネーロンダリングが世界で横行しています。シンガポールはその中で、仮想通貨の投資や取引のための最も安全かつ適切な場所の1つとして評価されています。
シンガポール政府は機関投資家や一般投資家向けに、投資ガイドラインを発して、間接的に支援しています。仮想通貨への投資は規制しない一方、損失に関して政府は責任を負わないというのが基本姿勢です。
シンガポール政府は投資ガイドラインを発して間接支援
適切に配慮されたな投資に関して、政府は投資家に「仮想通貨投資家ガイド」の中で次のように助言しています。
- 下調べを入念に:商品とサービスの利益とリスクを十分理解すること
- 商品とサービスが自分のニーズに合っているか完全に評価すること
- 最終的な投資の決をする前に、質問やチェック、確認を怠らないこと
- 取得した情報が正確か否かを再度チェックすること
- 販売所とその代表者の信用・資質の確認(MASの金融機関要覧、事業代表者要覧、投資家向けアラートリストなどのチェック)
この仮想通貨投資家ガイドは、世界最速成長中の資産クラスの1つに投資するための単なるガイドブックではありません。シンガポール政府の指針は、投資コミュニティーと小口投資家に応えるもので、広く受け入れられています。シンガポール政府は一貫して、仮想通貨に賢明なアプローチを取り、イノベーション育成に有益な環境作りを重視し、投資家保護を強化する必要性を認めています。
参考
・The Growth of Cryptocurrency Investments in Singapore
・Singapore Government Releases Cryptocurrency Investment Guide
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