リップル社CEO、米財務長官と会談。一定の理解を示す
リップル社CEOのBrad Garlinghouse氏は自身のツイッターにて、米財務長官と個別の会談を行なったことを明かし、仮想通貨規制に関して一定の理解を示しながらも健全かつ合理的な議論と規制を願う。

リップル社CEOが異例の長文コメント

日本時間の今日未明、米財務長官Steven Mnuchin氏が仮想通貨規制に関して行なった記者会見を受けて、リップル社CEO、Brad Garlinghouse氏がツイッター上で自身の意見を公開したことが話題を呼んでいる。

Mnuchin財務長官への記者会見は、現在規制問題の渦中にあるフェイスブック社が開発中の仮想通貨リブラの規制問題を中心に行われ、「非常に深刻な懸念」を抱いているという見解を明らかにした

報道を見た上で関連トピックについて、財務長官と直接話したというGarlinghouse氏は、先週米トランプ大統領が自身のツイッターにてリブラに対して痛烈な批判を行なったことと合わせて、2人が懸念するような仮想通貨が米ドルを含むG20の法定通貨を転覆させる可能性を否定しながらも、仮想通貨規制に関する方針に関しては理解を示した

Mnuchinが指摘したように、暗号通貨業界が1つの幅広なブラシで描かれるものであってはいけないと思う。業界が成功するためには規制当局と共に政策の範囲内で取り組んでいく必要がある。

仮想通貨規制に対して上記のように述べ、更にリブラ規制に関しては、リブラのホワイトペーパーを読んだ上で「新しい法定通貨を作るという目的である以上、他の規制金融機関と同様に基準に耐えうるものでなければいけない」と主張した。

同氏はリップル社が手がける仮想通貨XRPを例に出し、リップル社が既に規制当局、銀行、金融機関と協力して着々と環境整備を進めていることにも触れた。

業界発展のための理性的な議論を願う

日本時間の17日、米連邦議会上院銀行委員会ではリブラの決済アプリ「カリブラ」のCEO、David Marcus氏を招致しての公聴会を開催する予定だ。翌日には下院での公聴会が同じく予定されている

Mnuchin氏は、トランプ政権はリブラに関するフェイスブックの計画に「心地よくは思っていない」とし不快感をあらわにしている。

「暗号通貨の規制に関して『無視、笑い、争い』が存在しないことを願っている」とGarlinghouse氏が指摘するよう、健全かつ合理的な議論が行われ、「米国でのイノベーションを押しつぶし、外資にこの新領域を支配させない」ような発展を遂げることができるのか。

世界第3位の時価総額を誇るXRPを運営する企業のトップの長文ツイートは、健全なマーケットの整備と業界全体の発展を切に願っているように感じられる。

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