
株式会社マクロミルと株式会社HashHubが共同でライトニングネットワーク(Lightning Network)を利用した実証実験を開始し、アンケートに答えてビットコイン(BTC)がもらえるキャンペーンをスタートさせました。
500円相当のビットコイン(BTC)がもらえる
ユーザーはアンケートに回答することで、日本円による銀行口座の振り込みではなく、相当のビットコインが即時に受け取れます。従来のアンケートではサイト内でポイントをためて、そのポイントが規定の金額までたまった時点で銀行口座に振り込みをされるという方式が一般的でした。
しかしこれには引き出しまで数週間から数ヶ月の期間と銀行振込の手数料が必要です。これをライトニングネットワークを利用したビットコインを用いることで、即時のビットコインでの支払いを行います。今回の実験では、ユーザーはアンケートを開始してから、約10分の所要時間で、報酬として500円相当のビットコインが即時に受け取れる体験を提供しています。
(実際のアンケート画面イメージ。今回の実証実験では「個人の情報・データの取り扱い」をテーマにアンケートを実施します。)
ライトニングネットワーク(Lightning Network)とは?
ビットコインのトランザクション処理能力には限界があります。秒間7回までしかトランザクションをできず、また混雑時にはトランザクションが高騰、処理まで数時間を必要とすることがあります。こういった限定的なビットコインの処理能力を解決する方法、または補完する方法としてライトニングネットワークがあります。
イメージとしては、メインのブロックチェーンの一つ上の層に決済レイヤー(レイヤー2、セカンドレイヤーとも呼ばれます)を構築して、手数料がほとんどゼロに近く、また高速な送金を可能にする技術です。この新しいレイヤーは、メインのブロックチェーンとは違うレイヤーで、いわゆるオフチェーンです。それでありながら、ユーザーは誰かに秘密鍵を預けずに自分の資産をコントロールすることができる点が画期的だとされています。
また、手数料がゼロで数サトシ単位で送金もできることから通常の決済のような送金だけでなく、マイクロペイメントにも応用が可能であると期待されています。
ライトニングネットワークの仕組みとしては、双方向のペイメントチャネルであると説明できます。まず、送信者と受信者が鍵を持つマルチシグのウォレットに固定のビットコインをデポジットします。このとき、チャネル開設のスクリプトを載せてトランザクションを送ることで「チャネル」というものが開きます。
チャネルにはデポジットした人同士のビットコインが供託金を乗っており、ビットコインを持っていることが証明されます。ライトニングネットワーク上に開いている多くのチャネルがあり、それらのチャネルを経由して、目的の相手に送金をします。より多くのチャネルと繋がっているノードがハブの役割を果たします
リサーチやモニタリング領域におけるブロックチェーンの応用
今回、HashHubが技術協力をして実証実験を行うマクロミルは、高品質・スピーディな市場調査を提供する、国内インターネット・マーケティング・リサーチのリーディング・カンパニーです。世界16カ国、40以上の拠点を展開しており、アンケートやリサーチで大きいシェアを持ちます。
今回の実証実験を通して、アンケートにおける新しい体験や新しいモニター層の需要の検証を行います。今回はアンケートに答えればビットコインがもらえるシンプルな設計ですが、より高度な設計では1問答えるごとにマイクロペイメントがされる体験などもか考えられます。
他には、ユーザーが回答したアンケート情報をトークン化し、それをリサーチ情報としてクライアントのアクセスがある度に、回答したユーザーに少額のリワードが半永続的に与えられるような実装の可能性もあります。
このようなリサーチ業務における暗号通貨・ブロックチェーンの応用はさまざまなことが考えられ、本実証実験はその足がかりになることを見込んでいます。アンケートの回答はこちらから。
参考
・Lightning Survey
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