ビットコイン(BTC)価格変動を予測する最新指標「難易度リボン」が話題に

ブロックチェーンアナリストのウィリー・ウー(Willy Woo)氏が新たに考案したビットコイン価格変動予測指標が話題になっています。この指標は同じウー氏のNVT Ratio(NVTレシオ)、「NVT Signal(NVTシグナル)」、「Market Value to Realized Value (MVRV、実現価格対市場価格比率)」などが知られていますが、名付けて「Bitcoin Difficulty Ribbon (ビットコイン難易度リボン」と呼ばれる今回の新しい指標は、マイニング(採掘)活動の強弱からビットコイン(BTC)価格変動を予測する独創的な手法です。

ビットコイン(BTC)の価格チャート

採掘の難易度は移動平均線で表現される

ウー氏は難易度リボンについて、「このリボンは、採掘難易度に関する単純移動平均線で構成されていますので、容易に変動率を目にすることができる」と語っています。ウー氏はこのリボンが圧縮されたり反転した際にビットコインが買い時だと語っています。

ディフィカルティリボンチャート
出典:Woobull

指標によると、ビットコイン買い出動の最善の機会は2019年末にかけてということになります。11月に強力な売り出動が予測される直後、リボンが反転する時がチャンスという訳です。現時点でリボンは、拡大(広がる)局面に入っていますが、その意味することはより多くのマイナー(採掘者)がバンドワゴン(流行に便乗して採掘が盛んになる)に乗っている状態です。

ビットコイン(BTC)底値はリボン幅が縮小して一目瞭然

この指標の利用法は極めて容易です。しかしこの指標算出の陰にあるロジックは極めて複雑です。指標が基本的に示そうとするものは、価格の底値はかなり大きな数のマイナーが採掘を中止している期間に発生することが多くなります。採掘をあきらめたマイナーの数は、チャート上ではリボンの幅が縮小されて表示されます。一方、リボン幅が拡大して表示されると、それはより多くのマイナーが「宝探し」つまりビットコイン採掘に参入していることを物語っています。

ウー氏の解釈によると、極めて弱気のマイナーは、マイニング活動にとどまるために採掘の要した支出を補填するため一貫して売却する必要に迫られ、ビットコイン価格には下押し圧力がかかります。これらのマイナーが採掘をあきらめた際には、ビットコインの売却が減少し、市場の底値から脱出する動きになります。

2020年5月の半減期のBTC価格は強気相場を予想

ウー氏は過去に、自分が考案したBitcoin NVT(Network Value to Transaction Ratio)指標がやや時代遅れになり、変化の激しい現在の市場では信頼がおけないことを打ち明けています。ちなみにNVTレートとは、PER(株価収益率)と類似したレートであり、仮想通貨のネットワーク価値(時価総額)と24時間にブロックチェーンで送信された取引量を表します。

ビットコインは2020年5月ごろに半減期を迎える時、その価格はどうなるか注目されています。ウー氏の理論によると、その時点でビットコインは「強気相場にさらに拍車がかかる」と予測されています。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
Introducing the Difficulty Ribbon, signaling the best times to buy Bitcoin
A New Market Metric Tries to Find the Best Time to Buy Bitcoin

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