ネム(NEM)が建設業界技術に採用!ブロックチェーンの商用化広がる

建設分野での採用

建設分野においてネム(NEM)ブロックチェーンが採用される事例が生まれた。2019年8月7日に、チリ自治大学でExpoBIM2019という最新のビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)技術に関するイベントが開催され、その中で発表された。

ExpoBIM2019では、チリのBIM技術関係者が集まり、最新のBIM技術についての進歩や議論を行った。BIM技術は、日本の建設業界でも注目されているテクノロジーで、設計図段階から建物や設備などを立体的に表現することができる技術だ。水・電気・ガス・通信・道路・鉄道などのインフラ関係でも使用されており、データ上で建物の性能や建設のシミュレーションを行うこともできる。

ExpoBIM2019に参加したビムトレジエル(BIMTRAZER)最高経営責任者(CEO)のパブロ・ロメロ(Pablo Romero)氏は、リモートコントロールと土木工事管理用のツールを紹介した。BIMTRAZERのツールは、人工知能、VR、ジオマティクス、遠隔測定法、BIM、ブロックチェーンなどの最先端技術が集約されている。

その中で、工事進捗の記録とトレーサビリティのため、ネム(NEM)のブロックチェーンを使用してるとのことだ。これは、透明性と監査可能性の観点からBIMの作業に重要な価値をもたらす。BIMを使ってのモデリング作業は、1つのデータを複数人で同時作業することがあるため、ブロックチェーンを活用した監査と正確性はBIMのシステム構築に、重要なものとなるのではないかと思う。

BIMTRAZER概要
出典:BIMTRAZER is using BIM and NEM Technology

商用利用の機会も増える?

パブロ氏はNEMブロックチェーンの利点を強調した。速度、スケーラビリティ、暗号化セキュリティーの面で、最も堅牢なDLT技術の1つだと考えたようだ。

NEM財団は、BIMTRAZERとビジネス上の契約を締結した。この締結により、ソリューションを世界中で提供できるとしている。10月2日から5日の期間でチリのサンティアゴで開催される建設ビジネスのイベントであるEXPOEDIFICAにも参加するようだ。

ブロックチェーンを使うことで、誰でも監査でき、かつ正確に記録することが可能となる。これはオンラインデータを共同編集で作業する上でも活用できるのではないか。誰がいつ編集したのかという記録を正しく残すことも可能となる。さまざまなブロックチェーンがある中で、ブロックチェーンごとに細かな性質が異なる。

NEMブロックチェーンは、今後のカタパルト(catapult)への移行で、より商用向けに使えるブロックチェーンへと成長する可能性も期待される。

ネム(NEM/XEM)の価格・相場・チャート

参考
BIMTRAZER is using BIM and NEM Technology

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