インドでビットコイン(BTC)に関する詐欺により6,300万ドル(約66億円)をだましとった男が共犯者らによって拷問された後に殺害されていたことが明らかになった。また殺害に関与したとして5人の容疑者が逮捕された。
仮想通貨詐欺の被害は66億円以上
地元メディアの報道によると、殺害されたアブドゥル・シャクールの遺体は私立病院の救急病棟前に置かれた車の中で発見された。警察は遺体の発見から、シャクールが66億円相当のビットコインに関連した詐欺に関与していたことが判明したという。
ギャングのリーダーであるアブドゥル・シャクールは、インドのケララ州の多くの地元住民に対して詐欺を行い、被害者から膨大な量の暗号通貨を収集していた。また、シャクールは、自身のビットコインウォレットがハッキングされたと主張し、資金を返すために自分の仮想通貨プロジェクトを立ち上げる計画であることを話し、共犯者らにも詐欺を行おうとしていたという。
拷問されても口を割らず
結果として、共犯者らは主張に納得せず、シャクールのビットコインウォレットのログイン認証情報を取得するために拷問を決めたという。しかし、シャクールは拷問を加えられても意識を失うまで、ウォレットに関する情報を口にしなかったため、共犯者らの試みは失敗に終わる。
その後、共犯者らは意識を失ったシャクールを2カ所の病院に連れていったものの、その両方で死亡が確認され、救急病棟の前に車と遺体を残し逃走したとされている。また警察は、逮捕者した5人とは別に今回の事件に関与した疑いのあるとして別の5人の行方を追っている。
参考
・Rs 485cr bitcoin scam ‘kingpin’ killed, 5 held
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